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再会 ページ12

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ドクン、ドクンと脈打つ鼓動。身体中の細胞が、疼くような不快感に襲われる。


ああ、最悪だ。これじゃあまた、さっきのことを思い出してしまうじゃないか。






「大丈夫ッすか……!」


『……なん、とか』






先程と同様、青年に支えてもらいながら体を襲う謎の不快感を耐え凌ぐ。

今まさに私の内側で、私のものではない「何か」がグルグルとうごめいている。


……そういえばあの男、悠仁に意識を奪われる直前「俺の呪力がなんたら」って言っていたような気がする。


正直、呪力とか言われたって意味分からないし、分かりたいとも思わない。

それでもこの不快感の元凶があの男のせいだってことは、紛れもない事実。






「ククッ……また会ったな、小娘」






……爆発音が鳴り響き土煙が晴れると、私と青年の前に再びあの邪悪な二対の目が光る。


忘れてはいない。態々私にそう言い聞かせるかのように、「スクナ」はクツクツと喉を鳴らしてそう言った。



しかし、どうやら形勢はあの目隠しの男性に傾いているらしい。

こちらに身を乗り出し屈んだ状態のヤツの上に、男性は何食わぬ顔をして腰掛けている。






「……そんでね、中の生クリームが絶品なのよ」






どうやら喜久福のお話は続いていたらしく、男性は顔色一つ変えずに人差し指を立てた。



……それからのことは、凡人の私には決して目で追うことのできない、全くの別次元で起きた出来事のように見えた。

素早く動く二つの影。押しては引いてを繰り返す光景は、もはや残像ですらない。






「生徒の前なんでねえ……格好つけさせてもらうよ」






迫りくる拳を、持ち前の長い脚を使って蹴り飛ばす。


幼い頃から悠仁の突飛な才能を見て来た私でも、彼の動きの速さには呆気に取られた。


しかも、あれはただ速いというわけではない。


決して何がと明言できることではないのだが、ただ何となく見ていて違和感を覚えたのだ。






「……全く、いつの時代でも厄介なものだなぁ。呪術師はッ!」





忌々しい。まるでそんな風に貶しているかのような男の声が土煙に混ざり消えていく。




……繰り広げられた数秒間の攻防戦の末、今日一番の衝撃音が辺り一体に鳴り響いた。






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無神経→←喜久福



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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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