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106 強すぎるやろ ページ13

最近はヤンデレ路線だから、てっきり狂戦士状態で来るかと思っていたんだけど……想像していたより冷静で、インターホンを押して入ってきた。あいかわらず、足音ひとつも立てずに。銀の髪もサファイアの瞳も、鼻のかたちも、シルバさんの血を色濃く表したまま。



 約束の時間よりも早い登場にピーナッツはうろたえていた。騒ぎを聞きつけた彼の仲間……手練の念能力者ざっと10名……が来るけど、キルアは笑うだけだった。勝てる気だ。実際ひとりで勝てるかもしれない。いや、勝つ。ピーナッツの計画の誤算はキルアが強すぎたことだ。



「オレと殺り合いたくなかったらサッサとAを解放しろ。ついでにソッチの女の首輪も」

「……断る」

「バカかアンタ。オレの方が格段に……」

「そんなのわかってる!!!!」



 ピーナッツは爆発したように叫んだ。足元にあったリモコンを投げつける。キルアが避ける。「くそ!!くそくそクソ!!」って叫びながらビールの瓶を投げつける。避ける。壁にあたってハデな音がする。ピーナッツは殺意と敵意でできた生き物となって手当り次第に物を投げた。床が、壁が、空間すべてが、メチャクチャになっていく。そのうちピーナッツが投げるものもなくなった。彼自身が呪詛となる。それでもキルアは身じろぎすらしなかった。戦うに値しないから。その銀髪が、態度が、声音が、すべてが憎い!!!憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!!!



「なんでお前らみたいなやつらが生きてるんだ!!」

「産まれてきたら生きるしかないだろ」

「黙れ!!!ノム兄を返せ!!!」

「オレの記憶にはない」

「お前が犯人かどうかなんてどうでもいい!!俺はゾルディック家が許せない!!お前は他人を殺したときに何も感じなかったのかよ!?」

「そうだ。感じなかった。オレにそういう、世間一般の当たり前を求めるな。オレはアンタらと同じ感情を共有できない」




 ピーナッツの顔が、す、と白くなった。怒りを通りこしたのか、「……何でそんな気持ち悪い思考ができるんだ?イカれてるぜ、完全に」と低くうなった。

107 ゾルディックを背負う覚悟→←105 暗殺者のハーフ



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ちーちゃん - わざわざお返事ありがとうございます!完結まで楽しみにしています! (2021年11月14日 17時) (レス) @page49 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - ちーちゃんさん» ちーちゃん、コメントありがとうございます!最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります!次章もよろしくお願いします! (2021年11月14日 16時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 更新嬉しいです!また頑張ってください! (2021年11月10日 15時) (レス) @page9 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - yuriori12911さん» コメントありがとうございます。いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。ご連絡ありがとうございました。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。早とちりして申し訳ありませんでした。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有希 | 作成日時:2021年7月16日 18時

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