009 再開 及川side ページ9
「久しぶり」
ヨヨヨと変な泣き真似をしている斎に向かって言った。
「うん、久しぶり」
そう言って微笑んだ顔は5年前となんらかわりなかった。
「一も徹も大きくなったね。もうすぐ越されそうだよ。」
「まだまだだろ」
実際、俺と斎の身長差は約5cm。高校生ならもう追い付けないと思う。
斎は嫌味でも言いたいのかな?
ほら、岩ちゃんがしかめっ面してるよ。
ああ、あの事聞かないと
「五年間も何してたのさ」
なんであの時何も言わずにいなくなったのか聞きたかった。
「さぁ、何してたでしょう」
カラカラと笑いながら言った。
なんでいつも、
「何でいつもそう、はぐらかそうとするんだよ!」
叫んでしまった。
「徹には分からないよ」
え?
「あっ」
自然と口からこぼれ落ちたものらしかった。
何で、そう一人で抱え込むんだよ。
友達じゃん。相談くらいしてよ。
ガタンッ
気がつくと斎はいなかった。
あの時の繰り返しじゃん
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浜花乃 - 面白かったです!文才ないって言ってましたけど、私より断然ありますよ!それに、上手だなと思います!私もですけど、更新頑張ってください! (2020年2月15日 20時) (レス) id: effc3ac0ee (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - 不思議な感じがします、続きが気になります!更新頑張ってくださいo(`・д・´)o (2020年2月2日 15時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカゲ | 作成日時:2020年1月30日 16時