【HQ】幽霊の王子様【青城】【男主】

039　帰還　岩泉side ページ44

「及川のやつ」

「及川、なんかあったのか？来てねぇけど」


　昨日の帰り、及川は斎にしばらく会えていないせいか回りが見えてなかった。そのせいで空き缶を踏み、捻挫になった。


「斎に恋でもしてんのかよ」

「知るか」

「ちぇー、帰ってきたらいじれると思ったんだけどな」

「止めろ、花松。」

「まとめんなよ」


　なんなんだこいつら。


「先輩。斎さん帰って来ました。」

「ただいま、一。」

「おう」

「あれ、徹は？僕がいないのが寂しくて怪我でもした？まぁ、そんな訳」

「その通りだ。」

「え？」


　急に固まったのが面白くて吹き出してしまった。


「え？え？何？一なんで笑ってるの？」

「悪い」

「笑いながら言っても説得力ねぇぞ。なぁ、斎。」

「あれ、真白くん。マオさんは？」

「あっち。いいじゃん。いっつも俺ら面倒見てるし」


　誰だ？こいつ。


「ああ、尾崎 真白くん。まぁ、友達みたいなもの。一時期、家が近所だったんだよ。」


　へぇ。

--6　人はそれをなんと呼ぶ？　◇○◇side→←038　別れ　斎side

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