サリエリは死だった ページ44
ここからは、主人公が死亡してしまうストーリーが始まります。
苦手な方は、お戻り下さい。
また、第二部のネタバレはないので、ご安心下さい。
【サリエリ】
サリエリ
『我は…誰だ……、我は…死………』
A
『またやってるよ…。サリエリ〜、クエスト行くから手伝って〜。ほらっ…!』
サリエリ
『ん…ぐっ、なんだこれは…?甘い……。』
A
『あれ、確かサリエリ甘いもの好きだったよね?私の国の駄菓子で、金平糖っていうの。』
サリエリ
『コンペイトウ……。マスターはこれが好きなのか?』
A
『ほら、形が魔法の石に似てるでしょ…?』ニヤリ
サリエリ
『……聞いた私が馬鹿だったよ、マスター。』
えー、でも美味しいでしょ?
そう言って笑うAの笑顔を、サリエリは心地よく思っていた。
自分が何者か分からない。
かつてのサリエリの形をした、ただの恩讐。
そんな自分にこうやって語りかけてくれる彼女こそが、サリエリの存在証明だった。
in廃墟立ち並ぶ雪の街
サリエリ
『フッ………!!』
A
『サリエリは1番後方の敵の排除!マシュ、中央の敵が強い!邪ンヌのガード入って!』
マシュ
『了解です、先輩っ!』
邪ンヌ
『ちょっ…、余計なお世話です!』
次々と襲い来る敵を、ジャンヌ・ダルクオルタは黒き炎で燃やし尽くしていく。
いつも通りの、長い経験が積み重なって出来た強さ。
Aは的確な支持を飛ばし、最後の一体も呆気なくサリエリの前に倒れた。
邪ンヌ
『ふぅ…疲れました、帰りましょう。』
サリエリ
『……終わったぞ、マスター。』
A
『うん、皆お疲れ様!』
武器を収めた彼らを労い、Aは一歩そちらへ踏み出した。
ーーその時、
A
『かふッ…………!』
サリエリの目の前で。
Aは大量の鮮血を口から吹き出し、白く染まった地面へと倒れ込んだ。
サリエリ
『マスター…?』
サリエリは、その時理解が追いついていなかった。
マスターの背後に居るのは?
マシュ・キリエライトの悲鳴。
ジャンヌ・ダルクオルタが叫んだ名は
地面が白白白……赤。
気配遮断?
心臓を貫通…即死。
サリエリ
『…………死?』
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てでん - 今更かもしれませんが……どちゃくそ面白かったです (2020年11月15日 0時) (レス) id: 210a21a08c (このIDを非表示/違反報告)
ラブさん - 孔明リリィとイチャコラ(健全) (2020年4月4日 13時) (レス) id: 794297709b (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - ちょっとピンクな展開からギャグになるのが堪らなくおもしろいですッ!!!!!! (2019年12月18日 16時) (レス) id: 6a1031d99d (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - とても今さら感がありますが…金平糖は南蛮貿易の時に入ってきたお菓子ですよ〜… (2019年6月2日 11時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
第一村人 - お疲れ様です!一気読みしたのですがとても素敵なお話で魅入りました!欲を言ってしまえば続編期待してます! (2018年6月24日 1時) (レス) id: 2f2b87b930 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:九曜桜(クヨウザクラ) | 作成日時:2017年12月28日 13時