▼うわあああ!? ページ34
【エクストラルート】
A
『先輩、私も行きますっ……てうわああ!?』
ガウェイン
『A、どうしまし…なっ!?』
Aは、廊下から忽然と姿を消していた。
in???
A
『………ぅぅううわあああ!』
ボムっ
落ちた。
突如私の足下に出来た穴に。
そうして今は、
A
『ん……、これベッド??』
なにやら、保健室らしき場所にいた。
A
『わざわざベッドに落とすってことは、七不思議じゃなくて、確実に犯人がいる……。』
???
『なかなか鋭い判断だ、A君!』
がしゃーっと周りのカーテンがめくられ、白衣の先生が近づいて来た。
マーリン
『やあ、ようこそ保健室へ!』
A
『先生が落としたんでしょうがッ…!』
※間
マーリン
『さて、私が君を呼んだのは他でもない。補講のためさ。』
A
『補講?』
それはおかしい。
だって毎回体育は出席しているし、保健の授業だってサボったりなんかしていない。
テストだって悪くは無かったはず…。
マーリン
『ああ、その通りだ。だけど君は1つ勘違いをしている。』
A
『え……?』
ギシッと、ベッドが軋む音がする。
思い切り身体を突き飛ばされ、両腕が魔術で拘束された。
マーリン
『誰が
するっ……と、先生の手が服の中に入る。
撫でるように身体を触られ、恐怖でビクンと跳ねる。
A
『やっ、やだ触らないで…ッ!』
マーリン
『…………。』
手が止まった。
……まずい、怒らせた…!?
マーリン
『……ックク、ふふッ……、はははははっ!冗談だよ冗談!!悪戯なのに、本気にしてる君が可愛くてつい!』
パチンっと指が鳴らされ、腕を縛っていた魔術が解ける。
先生は乱れた私の服を整えると、ひょいっと姫抱きにしてそのまま診察室の椅子に座らせた。
マーリン
『さて、状況読み込めない、何してくれてんのこの先生って顔をしている君に1つアドバイスだ。…そもそもこれを伝えるために呼んだのだけれどね。』
A
『何…を。』
先生は私の手を握ると、悲しそうな、申し訳無さそうな目でこちらを見つめた。
マーリン
『…君、勉強したいならスマートフォン触っちゃ駄目だよ。』
A
『……………!!』
魔術よりも、魔法よりも、それはあまりにも残酷な呪文だった。
意識が、どこかに引っ張られていく。
嫌、嫌だ…。
帰りたくな……
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てでん - 今更かもしれませんが……どちゃくそ面白かったです (2020年11月15日 0時) (レス) id: 210a21a08c (このIDを非表示/違反報告)
ラブさん - 孔明リリィとイチャコラ(健全) (2020年4月4日 13時) (レス) id: 794297709b (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - ちょっとピンクな展開からギャグになるのが堪らなくおもしろいですッ!!!!!! (2019年12月18日 16時) (レス) id: 6a1031d99d (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - とても今さら感がありますが…金平糖は南蛮貿易の時に入ってきたお菓子ですよ〜… (2019年6月2日 11時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
第一村人 - お疲れ様です!一気読みしたのですがとても素敵なお話で魅入りました!欲を言ってしまえば続編期待してます! (2018年6月24日 1時) (レス) id: 2f2b87b930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九曜桜(クヨウザクラ) | 作成日時:2017年12月28日 13時