▼あ……、今行くよ!2 ページ31
ベディ
『こっ、こんな……形でその…。き、キスしてしまって申し訳ありません……。』
空気が抜けていく風船のように、しょぼしょぼとベディが小さくなっていく。
A
『おっ、落ち込まないでベディ!減るものでもないしね!!?』
ベディ
『そっ、そうですよね……。A、他の方々からも人気ですし、今のはもはやノーカンですよね……。』
何故か自分で言って自分で落ち込んでいるベディである。
一体ベディは私が普段まわりの人から何されてると思っているんだ…。
片っ端からナンパしているガウェイン先輩にも手を出されていないような私なのに……。
A
『落ち込まないで、ベディ!はやくこの課題終わらせちゃおう??』
ベディ
『……はい。』
こうしてまたしばらく、二人で勉強をしたのだった。
in校門前
ベディ
『本日はお付き合いいただいてありがとうございました。よろしければ家まで……、いえ。少し用事がありますのでお送りできませんが、よろしいですか?』
A
『こっちこそ、なかなかいい勉強になったよ!そんなに気を使わなくても平気!最近モードレッドに…』
モードレッド
(A、コイツみたいな男に、もしもなんかされたらな…。)
ゴキッ…
モブA
(ぎゃあああああ!!!!)
モードレッド
(そ。こうやってここ掴んでひねって…。よし、しばらくは動けねぇだろ。ったく、俺のAをたぶらかしやがって…。命があるだけ感謝しろよ?)
…………
A
『って、色々教えてもらったから……。』
ベディ
『そ、そうですか……。』
さすがにベディも苦笑いしている…。
A
『あ、じゃあ私行くね。また明日!』
ベディ
『はい、お気を付けて。』
ベディは私が見えなくなるまで手を降っていた。
ふふっ、なんかベディに勉強教えるなんて珍しいことかも。
だってベディと言えば……。
in校門前
ベディ
『……さて。ガウェイン卿、何か御用ですか。』
ガウェイン
『…放課後残って二人で勉強会ですか。』
校門の裏手から、ガウェイン卿が姿を現す。
教室から気配には気づいていましたが、まさか校門までついてくるとは思いませんでした…。
ガウェイン
『…わざとらしいのですよ、少し調子に乗り過ぎでは。』
ベディ
『……なんのことです?』
ガウェイン
『Aに近づかないで頂こうか。……第一学年首席、ベディヴィエール!』
そう、本当の理由は…………
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てでん - 今更かもしれませんが……どちゃくそ面白かったです (2020年11月15日 0時) (レス) id: 210a21a08c (このIDを非表示/違反報告)
ラブさん - 孔明リリィとイチャコラ(健全) (2020年4月4日 13時) (レス) id: 794297709b (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - ちょっとピンクな展開からギャグになるのが堪らなくおもしろいですッ!!!!!! (2019年12月18日 16時) (レス) id: 6a1031d99d (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - とても今さら感がありますが…金平糖は南蛮貿易の時に入ってきたお菓子ですよ〜… (2019年6月2日 11時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
第一村人 - お疲れ様です!一気読みしたのですがとても素敵なお話で魅入りました!欲を言ってしまえば続編期待してます! (2018年6月24日 1時) (レス) id: 2f2b87b930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九曜桜(クヨウザクラ) | 作成日時:2017年12月28日 13時