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無音。 ページ34

乱歩side


ナオミ「うッ、Aくぅんっ...!!」

谷崎「......なんで、裏切りなんて」


太宰「流石にそこまでは予想してなかった」

乱歩さんは?と、僕の方を見てくる。


確かに、Aはハッキングも、書類作りも完璧、頭脳もよかった。


人の行動を熟知していた。


「いや...」


けど、自然に”そんなことしない“と思い込んでいた。



福沢「...珍しい、騒いでいないのか」

「社長...こんな状況で騒げる方がどうかしてる」

福沢「...この机も、寂しくなるな」


「やっぱり、あの封筒って?」

福沢「...”退職届“ではなかった」

「...え?」

福沢「中には、今まで渡した給料と、手紙、あとCDだった」

「ははっ、やっぱりAは凄いや!」



ナオミ「なんで、給料を?」

太宰「今まで、彼女は”スパイ“という形で入っていた。

彼女は、スパイなのに給料をもらうのが、嫌だったんだろうね」

賢治「.......」

敦「僕、Aさんに」

与謝野「アイツが一人いないだけで寂しくなるネェ」

妾も、謝りたかったさ、と自虐的に笑った。


「僕も、Aと勝負してない。

いつかしようねって言ったのに...」


太宰「...そのCD、聞いてみようか」


ニヤッと笑いながら言った。



”僕のことはさておき

君の事が聞きたいんだ

色々あるんだホント

それじゃ今日はよろしくどうぞ“

流れ出したのは、綺麗な声だった。



太宰「やっぱり、ねぇ。


あの子は怖いね」


太宰に話を聞くと、屋上でAが歌っているところに遭遇し、録音していたらしい。

その録音した音をパソコンで保存していたら、いつの間にかCDにされていた。


”ハローまた出会うんだ

サヨナラまた別れて

ハローまた違う場所

サヨナラ待たずに“


ラストのサビ直前。



太宰「!!」

太宰も気づいたらしい。

やはりAは恐ろしい。


”ハローまた出会えたら

サヨナラ言う前にさ

アリガトウ伝えるよ

それが今のゆめだよ“


曲名は______

”分かったもう分かった

一人なんかじゃなくて

僕がなんで歩けてるか

笑ってる君がいるから“


ゆめゆめ。

真実。→←ネタバラシは壮大に。



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ソラ(プロフ) - 黒兎紅葉さん» 本当に遅れてすいませんでした!!これからもっと投稿早くしますのでよければ応援よろしくお願いします... (2019年8月4日 13時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
黒兎紅葉 - すっごくおもしろいです!続きがすごく気になります!更新頑張って下さい。 (2019年6月1日 23時) (レス) id: a3ddba6e2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作成日時:2019年5月12日 4時

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