転生先が怖すぎる。【文スト】

面倒事。 ページ24

貴方side


条野[はぁ？]

『ミミック元構成員だろ？

そこで、太宰治の旧友、織田作之助の死について調べた。』

条野[はい]

『ないんだよ』

条野[は？]

『遺体の情報が。』

条野[...彼は生きていると？]

『可能性はなきにしもあらずだよ。


此処まで一切無いと、気味が悪いくらいだ』

条野[ほう...]

『次に桜木百合子の異能力。』

条野[はい]

『残念ながら、無いよ。

条野の想った人じゃない』

条野[違いましたか？]

『なんなら、条野の探した桜木さんの情報もある』

条野[教えてください]

『二年前、死亡してる。残念ながら。


死因は毒だね。
トリカブトっていう植物だ。

遺体は親族に引き取られ、火葬されている。』

条野[そう、ですか]

『...ごめん、後の報告は時間空けてからに』

条野[いいんです。]

『...？』

条野[彼女のことはもう忘れます。

今の私は、貴女にしか興味ありませんよ]

『...報告を続けるね。

上崎命の両親はポートマフィアの傘下の企業で、愛されて育ったみたい。


で、甘やかされたから今はああなってる』

条野[報告ご苦労様です。]

『あと、一つ聞いていい？』

条野[はい、なんでしょう]

『彼女を忘れることで、何になるの？』

条野[......。]

『亡くなった方にとって、一番失礼なこと。

それは、存在を忘れること。

亡くなった方はね、今もまださ迷ってる。


天国に逝ける人なんて、ほんの一握りしかいないの。

何故なら、存在を忘れられているから。


彼女に、ゆっくり休んで欲しいなら、忘れるな。』

条野[......はい]


ツーッツーッ


『なーんて、俺が一番忘れられてねぇだろ』


元の世界に、帰りたい

彼は。→←無断欠勤。

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