深海のヒヤシンス【影山飛雄】 (ページ35)

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「……なあ、ちょっといいか？」

『…え、どうかしたの？』

ある日の学校の屋上
目の前にいる影山の頬は赤く、対面しているこちらまで紅潮してしまう。

「……思い、出したんだ……」

『…そ、それって……！！

もしかして病院での事……？』

胸の高鳴りを感じる

「あぁ……思い出した。……ずっと俺の事覚えて
いてくれたんだな……ありがとう」

『っそんな……こっちこそ、思い出してくれて
ありがとうっ…』

もう涙で視界がボヤけてしょうがない、でもこんなにも嬉しい。

「好きだ」

『私も、好き』

お互い顔を見合わせて、笑った。あぁ青春、私は生きていて良かった。あの時、諦めないで良かった。

「俺達、運命の赤い糸で繋がれているんだよな」

『やだもうっ！そんなあなたも好きだけどっ！』

「照れるなよマイハニー」

『飛雄っ！』

「Aちゃん！！」

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ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

『……あ゛？……もう朝…』

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ『うるせぇ！！！』

朝から荒ぶる目覚まし時計を殴る勢いで止める。

そう、朝。

『あぁぁぁあああ夢かよぉぉおおおお！
おっかしいと思ったんだぁ！なーーんで飛雄
あんなに可愛いのって！！！そうだよね、
今の飛雄があんなに可愛いわけねぇよなぁ！！
あぁぁあクソがぁぁぁあ！！
ジーーーザス！！！神は私を見放したのかぁ！
幸せだったよ、でも起きてみると虚しすぎるん
じゃぁぁぁぁあああ！！！』

やぁ、朝からブチ切れモードのAだよ。

昨日飛雄と無事に和解したところでこれからラブラブ展開来るんじゃね！？と、思った私の煩悩が朝から現れるという始末。ハハッ笑えるね。

『学校いこ……』

朝から1人ではしゃいだり落ち込んだり、何してんだろマジで。

若干チベスナ顔で支度をして、朝練へと学校に向かうのだった。

最近毎日息をするように黒歴史が増えていくのどうにかならんかね。

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作者からです

しばらくご無沙汰いたしておりました。申し訳ございませんッッッ！！！
実は作者、学生なのでテストに襲われているのですよ。そのため、春休みに入るまで不定期更新とさせていただきます。ですが、完結は絶対させるのでどうか忘れないでください！！！(スライディング土下座)