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『清水さん、遅れてすみません!』
「あ、古部さん。いいよ今始めたところだから。
…じゃあ、早速教えても大丈夫?」
『勿論です!』
ニッコリ笑う姿にもう瀕死の私。
だって髪サラサラいい匂い、華奢でスタイル抜群、声かんわいい、目の前で見てるとほんと血が沸騰しそう。わかる?
「今皆の水入れてるんだけど、普段はこんな風に
ジャグで入れる感じでいいよ。公式戦とか練習
試合の時はドリンク作るけど」
『なるほど、ちゃんと部費の事とか考えないとで
すもんね!』
「うん、ドリンクの作り方はまた今度教えるから
とりあえずここにある分水入れちゃおっか」
『はい!』
ジャーと、水の音だけだが響く。
あれ、どうしようこれどんな話すれば正解なの!?
なんか変なこと言って引かれたら多分私もう立ち直れない…
「ねえ、古部さん」
『ヴッ、は、はい何でしょう!?』
「下と名前で呼んでもいいかな……迷惑じゃ無ければ
だけど…」
『め、迷惑だなんてとんでもない!!寧ろありがとう
ございます!』
「ほんと?良かった。じゃあ私の事も名前で呼んで
ね」
『え、でも…』
「駄目?」
『喜んで呼ばせていただきます』←
女神パワーすげぇな
「ふふっ、良かった!私マネの後輩が出来て凄く
嬉しい。改めてよろしくねAちゃん」
『グッ………もう死ぬのかな私(こちらこそよろしく
お願いします』
「え?」
_____________
「あ、あとタオルの場所も教えとく。
ここに新しいのがあるから、休憩の時とか皆に
渡してね。使ったタオルはいろんな部で共有してる
洗濯機が幾つかあるからそれ使って、終わったら
乾かして畳んでここに置いといて」
『凄い、マネって感じ!』
「そう?仕事は大変だけど、やり甲斐はあるよ」
『かっこいいっ!!』
その後、ネットの張り方とかも教えて貰った。基本は選手達が張るけど、覚えておいて損は無いしね。
記録の付け方はちょっと難しい。ノートとかちゃんと取ったことが無いから慣れるには時間がかかるかな。
簡単なテーピングも教えて貰ったけど、基本的に怪我をしたら酷い時だけ応急処置して後は付き添うぐらいらしい。
こんな仕事を1人でしてたんだから、やっぱり凄いな。私も足でまといにならないように頑張らなきゃだね。
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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時