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アホーアホーと鳴くカラスの声。
目が覚めれば、空は見事に日向色になっていた。
『寝すぎた……』
そのはずなのに、まだ頭がズキズキする。あのハゲ思い切り殴りやがって..…
……ってか!!問題は飛雄だよ!!
なんなのアイツ、ほんっと性格変わったわ。人をイラつかせる天才かな??
_____________でも、やっぱりすっごいカッコよくなってた...。
あっ、別にMじゃないよ?
まず、あの低い声!なんか…その、男の子って感じ!?(伝われ)髪相変わらずサラッサラだし、見上げるほど身長高くなってたし、何よりあの見た目に、あの性格。
正直すっごい好きだけど!!??
あ゛ぁーでも私なんであんな態度とったんだよ!?
話しかけずらくなった……思い切り啖呵切ったもんね私!!
クッソイケメンがぁっ!!!!鼻血出るかと思ったわ!!
ゴロゴロと保健室のベットで唸る。そんな時、廊下から足音が聞こえた。
「失礼しまーす…お、起きてた?大地ー、古部さん
もう起きてんぞー」
「本当か!」
なんか知らない男の人と、首相さんが私の顔を見て安心したように入って来た。あの人先輩…だよね?ちょっと髪がふわふわしてて親近感湧くな…。
「話は田中と日向から聞いたよ、すまんな影山が…」
『あ、いえいえ!!私の方こそ偉そうに啖呵切っちゃ
いましたし…自業自得というか、とにかく先輩の
せいじゃないので謝らないでください!!
見学初日で問題を起こしてしまってほんと、どの
様にお詫びすればよいのやら…』
「あー、いや今回はアイツが一方的に悪かったから
なぁ。許してやってね、悪いやつじゃないんだけど
バレーの事になると熱くなりすぎるというか…
『……要するにどうしようもないバレー馬鹿?』
おいおい飛雄、先輩苦笑いで虚空見てるぞ?お前いったいこの少しの期間でどれだけやらかしたんだ。
「まぁ影山は思った事とか全部出しちゃうタイプ
だよなー!
あ、急にごめんね、俺副主将3年の菅原孝支。よろ
しく」
『あ、1年の古部Aです。こちらこそよろしく
お願いします』
「そういえば古部さんはマネ志望なんだよね?
今日ので嫌になったりしてない…?」
菅原さんはちょっと伺うように聞いてきた。そう、問題なのは飛雄とギスギスしたままマネができるのかということだが…
_____________
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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時