57、高校二年生 ページ7
目的も持たず単調な日々を過ごす中、私たちは2年生なった。
クラス替えで茜ともついにクラスが別々になった。
この頃には私も、学校とアルバイトの往復の生活にも慣れ、勉強とバイトのバランスも上手に取れるようになっていた。
そんな時、茜に『彼氏』が出来た。
茜と彼、『渡部拓哉』くんとの出会いは、満員のバスの中だった。
工業高校に通うひとつ年上の拓哉くんの足を、茜が誤って思いっきり踏んでしまったのだ。
『付き合うことになった』
茜からそう聞いた時は、本当に嬉しかった。
『恋愛』というものにどこか冷めているように見えた茜の、本気の恋が始まったと思った。
そして同じ頃。
ひとつの恋が終わった。
美香が、中学の時から付き合っていた高野光輝と、別れてしまったのだ。
別れた理由は、高野の『心変わり』が原因。
悔しい、と泣き続ける美香の気持ちが
痛いほどわかった。
川島とはあれから一度も会っていない。
幸か不幸か、行動時間が違うのか、ドラマチックな映画のようにどこかでバッタリ会う…ということもなかった。
そのおかげか、彼のことを思い出さない…とまではいかなかったけど
以前のように川島を思い出しては涙する…ということはなくなっていた。
そんな時、私の耳にひとつの噂話が飛び込んできた。
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます!嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください! (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月16日 12時