◇部活前は文化祭の話 ページ10
美園湖羽side
放課後、部活前。
「文化祭の出し物何になりました?」
部室でとジャージに着替えていると棗がこちらを向きながら、聞いてきた。私達は、着替えながら今日決まったことを言おうと口を開いた。どこのクラスも今日の午後に文化祭の出し物を決めたのだろう。
「私達のクラスはメイド・執事喫茶」
「ただの喫茶じゃないのね」
『そうなんだよー』
私と桜良のクラスの出し物を紹介。
楽しそうですね!と言う恵梨香ちゃんの声が聞こえる。楽しそう.......うん、楽しそうだけど、私接客係のコスプレする方なんだよねー。
「私達のクラスはお化け屋敷をする事になったの」
「三年生のお化け屋敷って怖そうですよね」
菊乃のクラスお化け屋敷!?
『中学の時に隣のクラスがやってたなぁ』
「うちのクラスは迷路作りますよ!」
「行く行く」
『気になるね!』
菊乃のクラスは、文化祭の定番のお化け屋敷。
恵梨香ちゃんのクラスは、私達と同じ喫茶店。
普通の喫茶店の模擬店をするそうだ。
「テーマは焼く料理で今年はたこ焼きを売る予定です」
「イカ焼きとかは?」
「イカ焼きはないと思います。多すぎると材料費がかかりますから」
「想像するだけでお腹好きそうですね!」
『わかる!今日の夕御飯、焼きそばにしようかなー』
「駿河先輩のところが縁日。私のクラスは湖羽さんの今日の晩御飯と同じ焼きそばを作って売りますよ」
「焼き対決だ」
『焼き対決とは?』
「人気出そうだね」
話を聞いてるだけで、今日の晩御飯が決まったのは良かった。帰りにスーパーで買って行こう。駿河ちゃんのところは縁日、智秋ちゃんと鳴海ちゃんのクラスは焼きそば。好きな人別れそう。
「どこのクラスも楽しそうだね〜」
『!千歳』
「こんにちは....!」
「「「「「こんにちは〜!!」」」」」
愛子ちゃんのクラス以外の出し物は聞き終わり、遅くなると言っていた千歳の声がして、ドアの方を見るとそこには道具を持った千歳がいた。
『あれ?遅くなるんじゃなかったの?』
「予定より早く終わったんだ〜」
『なるほど』
部室に入ってきた千歳に挨拶をする私達。
バレーシューズを履いて、こちらに来る千歳。
「で、皆は文化祭の出し物の話をしていたんだよね?」
『そうだよ。千歳のところは何やるの?』
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時