◇お見通しのオカン ページ35
「《しっかり話せたんか？》」
『《え？.....あ、うん》』
「《ならいいんやけど、階段でのことは注意しなきゃあかんことや。湖羽なら分かっとるやろ？》」
『《怪我したら、バレーの試合に出れない》』
「《春高が近いんやから、怪我には気をつけなあかん。東京で会えるの楽しみにしてるんよ？》」
北の言葉に嬉しくなる。
北をううん、宮の方が先に原作でてたけど稲荷崎を知った大会で原作の舞台で会えるなんて本当に嬉しい。千歳だって、やっくんに会えるのを、あの舞台を生で見えるのを楽しみにしている。
『《うん！！私も北に会うの楽しみにしてるよ！！それに今年は私の弟子が来るだ！！》』
「《弟子？》」
『《そう！》』
電話越しの北に弟子である夕の紹介をしよう。
二回戦の対戦相手は、稲荷崎と烏野だから。
「《スパイカーなんか？湖羽の弟子は》」
『《ううん、違う。リベロだ。レベルの高い》』
「《リベロ....。(確かに湖羽は、レシーブが上手い)》」
『《そして、精神的なかっこよさも持つ！自慢の弟子だ！》』
アニメでは、宮のセッターの方。
侑がリベロ潰しなんて始めてたけども、夕は仲間の力で乗り越えた。心配するけど、心配はいらない。
「《湖羽、その弟子のこと好きなんやな》」
『《勿論！大好きだよ！！》』
「《.....ﾌｯ)そうか》」
『！！』
今、電話越しから.....。
イケメンの微笑みが見えた気がした。
『(.......北が笑った.....！)』
「(北君今笑ったよね)」
「(北さんが笑った)」
「(北さんが笑うなんて珍し....)」
「(信介が笑うた)」
北が笑うなんて珍しい....！
そして、木兎と違う意味でかっこいい！！
「《それと、千歳から聞いたんやけど》」
『《？》』
「《今、湖羽の彼氏がそこにいてはるんやろ？》」
『《うん、いるいる》』
チラッと真波の方を見るとニコッとした笑顔でこちらを尽八と話している。電話が長くなりそうだと思った尽八が話しかけたのかな？
「《湖羽は、鈍感なところがあるんやから気ぃけてなあかんよ》」
『《う、うん？》』
鈍感なところがあると.....？
確かにちょっとあるような.....(ほぼそう)？
「《(わかってないところもあるんやろな(正解))》」
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年12月25日 19時
