排球部エースは転生少女《８》 (ページ26)

今日:10 hit、昨日:14 hit、合計:18,221 hit

◇怖くても挑戦するよね（真顔）ページ26

木兎の言葉を胸に次の日がやってきた。

昨日と同じ衣装を身につけ、接客をする。写真をお願いされることもあるので一緒に撮ったり。二日目なので文化部の模擬や出し物が部室を使っていた。忙しい接客もあっという間に終了の時間になった。着替えて、教室の近くに立っていると人の波から見えたアホ毛。

「すみません。待たせちゃいましたか～？」

『ううん。全然』

「それならよかったです！じゃあ、行きましょう！」

笑顔で真波は歩き始めた。
チラッと見るとやっぱり身長高いし、イケメンだ。
前世からわかっていたことだけど.....。

「どこ行きます～？」

『昨日行けなかった、菊乃のところに行きたいんだけど』

「菊乃先輩のクラスって確か.....」

そう言ってポケットから文化祭のパンフレットを取り出した真波に驚いた。パンフレットには赤丸が付いてるところとかがあって、もしかして行きたいところに丸してたのかな？

「お化け屋敷やってるんですね！先輩、こういうの得意なんですか？」

『え？苦手だけど？(真顔)』

「え？」

『？』

「苦手なのに行くんですか....？」

『え、うん。挑戦するのは大切でしょ？』

「えぇ....？」

例え苦手だとしても挑戦したくなる。
夕のおじいちゃんが言っていた(面識アリ)のだ。

挑戦しないことはもったいない！的な事を！

なら、恐いものに挑戦するのも大切だ。
それに実際、私の存在もあり得ないことだからなぁ。

──────────

「これ、結構恐いから気を付けなよ」

『リョウカイデアリマス(棒)』

「「(心配)」」

菊乃のクラスに来て、真顔で彼女が言ってきた。

確実にヤバい奴だと私の直感が言っている！
が行くのが、私美園湖羽である。

「あ、真波君だ～」

「偶然だね～！お化け屋敷入るの？」

『！』

扉から入ろうとした時、山岳を見かけた女子生徒が話しかけていた。近付いてくるであろう彼女達。

『菊乃！私挑戦してくるよー！』

「え！」

「先輩！？」

二人に何か話しかけられる前に私は教室に入っていった。

『(ごめんなさい。でも、私真波が他の女の子と話してるを見るとどうしても嫌って感じちゃうんだ.....)』

ああ、本当に嫌な感情。
私って、こんなにヤキモチ妬きだったっけ？

『ﾎﾞｿｯ)......嫌になっちゃうなぁ.....』

　