◇かっこよしお ページ25
その後は、千歳の演劇をクロ達と見て、木兎達とたこ焼き食べたり、チョコバナナ食べたり、焼きそば食べたりと買い食いをしまくった。
「すげェーー食べた！！満足！！」
『わかる！ザ・文化祭！って感じで楽しかったし、焼きそばもたこ焼きも美味しかったーー！』
「満喫したよな。研磨は人の多さと熱気にやられてたけど....」
「人多すぎ.....」
「確かに去年と比べて人多かったかも」
「そりゃあ、来年入学を考えてる人達や春高優勝校を観ておきたいって人がいるからでしょ？」
「うちの学校も音駒も最近人多いと感じますしね」
『確かにおじいちゃんが「最近、音駒の倍率高くなった....」って言ってたような....』
バレーへの注目度なんだろうか？
「それにここ前から自転車が強いだろ？それもあるだろう」
「東堂達の注目度かーー！！あいつらすげェもんな！！」
知ってる知ってる。
尽八の、福ちゃん達がすごいなんて滅茶苦茶知ってる。
「千歳の演劇もみたし、そろそろ帰るか」
「はい、明日は学校ありますしね」
「部活だぁぁぁぁ！！」
「げっ....」
「夜久君と会えるのいいな....」
「千歳ちゃん、やっくんのこと好きだもんね？」
「カッコいいんだもの！！」
「やっくんのレシーブはホント燃えるよな！」
『勿論！あれは、キレイすぎる....！！』
「相変わらず、君ら夜久のこと好きだよな」
「『当然だよ！』」
やっくんはかっこいいし、夕と同じぐらいしびれるレシーブするし、それに男前。モテる要素と惚れる要素しかない。
──────────
「湖羽ーー！」
『ん？』
帰り道、お見送りのさいに木兎が私に近付いてきた。
「お前、明日は誰と文化祭回るんだ？千歳とか？」
『！違う......真波と......』
「なら、明日しっかり話せよ」
『え？』
こちらを真っ直ぐと見る木兎。
「自分の気持ち、伝えなきゃわかんねーんだからさ！」
『.....！！』
「大丈夫だって、嫌われないって！！湖羽はいい奴だからな！！」
そう言って、私の頭をワシャワシャと撫でた梟谷のエース。
赤葦に呼ばれて、走っていった。
『敵わないなぁ....。かっこよしおかよ....』
テレビ越しからみたクロの気持ちがわかったよ。
元々わかってたけども、やっぱり木兎はカッコいい。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年12月25日 19時
