◇フクロウとネコとカフェ ページ21
noside
「すみませ〜〜ん!カフェラテ二つとサイダー二つ頼める〜〜?」
『はーい!ただい..............ま?!』
「ニヤニヤ)お願いしますね〜〜!」
『(クロ!?それに....!!)』
真波達がクラスに帰った後(当番が近いため)、忙しい湖羽のクラスが落ち着いていた頃に彼女が呼ばれて振り向いた先には黒尾と木兎、研磨と赤葦が席に座っていた。
教室が混んでいて気づかなかった湖羽。
勿論、桜良も東堂も気づいてはいない。
やっとのことで落ち着きを見せた室内だからこそ、四人の存在が把握できたのだ。
『え、来たの?』
「来ちゃった♡」
「ハートはいらないよ、黒尾」
「クロ、キモい....」
「黒尾さん、それは.....」
「あれ、俺涙出てきた....」
言葉の最後に♡を付けたために引かれた黒尾。
付けなければかっこいいのに″顔″も″プレー″もとバレー関係者は言う(転生少女達は思う)。
「あ?てめェらか.....」
「久しぶりだなあ〜〜〜〜!!荒北!!」
「相変わらずうるせェ奴だなァ、木兎」
「すみません、荒北さん」
この場にいる湖羽達は全員面識アリで歳も近い。
お互い湖羽達の春高応援でバッタリ会って、紹介されたのだ。
「それにしてもおたくのカチューシャ君、相変わらずモテてるねぇ?」
『いつものこと』
「湖羽も人気だったよね」
『いつから見てたんだ』
猫と言われるだけあって、観察するのが得意な音駒二人。
そこに先ほど頼んだ飲み物を桜良が運んできた。
「なあなあ!?湖羽の彼氏ってどこにいるんだ?」
『!?』
いきなりの発言に湖羽は驚いた。
視界に入った黒尾がより一層ニヤニヤしていたので、それも目的かと理解した。
「湖羽の彼氏は一年だから下の階だよ」
「そうなのか〜〜!!」
『いや、何で桜良が言うの!?』
「何となく?」
『何となくって.....』
「それにこの後、休憩でしょ?私達」
その言葉に湖羽はこの後の展開がわかる気がした。
「一年生の教室に行こうとしていたのであろう?なら、黒尾達はお前について行くな!」
「勿論!湖羽のカレシクンに会いたいしね〜〜」
『.....デスヨネー』
「.......俺も気になる」
『え?』
「俺もです」
『ええ?』
「俺も気になるぞ〜〜!」
『あ、うん(だと思った)』
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時