【高尾和成】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【30】　END ページ31

高「そうかな?」









あ「え?」









和は、乾いた私の髪をサラサラと撫でる。









高「まず、俺とAちゃんがこの関係じゃなかったとしても









俺とAちゃんは友達になってると思うよ?









だって、俺真ちゃんとも友達になれてんだぜ?」









あ「ふふ、確かに」









相手はあの緑間真太郎。









あ「あの緑間真太郎と上手く付き合っていけるのなんて、和だけだよね」









高「そゆこと。だから、きっとこんな出会い方じゃなくても俺は結局はAちゃんと出会ってたと思うし」









あ「なにそれ、根拠のない自信」









高「はは、運命ってやつだよ。









それにさ、真ちゃんと上手く付き合っていけるってことはAちゃんとも上手く付き合っていけるってことだよ?」









あ「それ、どういう意味?」









この後、「真ちゃんと似てるから」なんて言うから私はいつも通り拗ねた。









高「拗ねてるAも可愛い」









急に名前を呼ばれると、ドキッとしてしまう。









「…っ、だから、そういう不意打ちみたいなのやめて…」









高「えー?なんのことでしょーか、お嬢様」









あ「…和」









高「ごめんごめん、怒んないで?」









あ「…そうじゃなくて」









高「…ん?」









和は私の額に、前髪を上げた状態の額をくっつける。









あ「…ずっと、傍にいなさいよね」









高「はい、おじょーさまの仰せのままにっ」









END.

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