【鬼滅の刃】星柱は男の娘……？『嫌、僕女だけど。』

丗壱 ページ34

side伊黒



今日の任務は本当に面倒臭いものだ。



大体、何故男同志の恋仲を狙うんだ。鬼もとことん落ちぶれた物だな。



そう思いながらその鬼が出る村に向かっている時、美累を見掛けた。



任務も任務だし、休暇を貰ったそうだから取り敢えず手伝ってもらおうと強制的に連れてきた。



説明すればすんなり受けてくれて理解も早いので助かったが、いざやって見ると此奴の適応能力が高過ぎて此方の方が戸惑う。



街の人に忠告して日が暮れてきた頃、その演技を開始しようとした。



『ねぇ、小芭内。何時もみたいに手、繋ご？？』



そう言って自然に手を取り絡めて来る。
所謂恋人繋ぎとやらだ。



いや、え？え？変わりすぎじゃね？？ん？？自然すぎて怖い…



伊黒「あ、あぁ……」



曖昧に返事しながらも会話を繋げる。



そして、少しした時に美累が爆弾を投下した。



『うん。あ、のさ。その……家帰ったら何時もみたいに抱いてくれる……？』



少し上目遣いで(と言っても俺の方が背は低いが)頸を傾げながら聞いてくる。



！？




嫌、え？え？……え？



これ演技だよな？？演技でここまで言うか普通？？と、取り敢えず合わせておいた方が良いのか？


伊黒｢…あぁ、良いが。お前から言い出すのは初めてなんじゃないか？」



すると、今ここで接吻しろと言ってくる。



此奴絶対巫山戯てる。



大体たかが任務でこんな演技をすること自体が可笑しいんだ。



そう思ったが、美累が目線を人気の無い所に向けたので考えを理解した。



以下にも自然ですという雰囲気をさせながら人気の無い所に連れてこられた。



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