Nine 不機嫌な ページ10
コツコツ、と歩き慣れないヒールを鳴らす。
歩くたびにずる、ずる、と擦れるそれに、少しだけ違和感を感じた。
『ずっとスニーカー育ちだったからなぁ…
キルアが服のセンス悪いっていうのもわかるわ』
まぁタンスの中同じ白T3着もあるからね。
スカートなんて1着もないからね。
―…そうこうしてる間に、待ち合わせの駅に着いて。
時間は、丁度5分前。
遊園地なんて久々だから、誘ってくれたヒソカにちょっと感謝してる。
『ヒソカはまだ…ね』
まさかあいつ、時間守らない主義じゃないよね？
うん、そうじゃないと信じたい
そんなこんなで、1人で百面相してると
10時の鐘がなって。
「ねぇ、あの人めっちゃイケメンじゃない？」
「うわ、マジもんじゃん！」
『……！』
その途端、近くに居た女子達がざわめき出す。
……まさか。
『やっぱりか』
私を探してるのか、周りを見渡すヒソカ。
その姿は、いつものメイクはなくって
髪も下ろした抜群のイケメン。
……更にレベルが高くなりましたよ、キルア君。
「あの人、誰と待ち合わせしてるんだろ〜」
「女の人かな？」
「え〜やだ〜」
………何もいえねえええ
prrr……
『うわっ』
近くに居る女の人達の会話を聞いて吐血してると
まさかの、ヒソカから連絡がきて。
“どこ？ まさかまだ着いてない？”
“いや、着いてるも何も…ヒソカの、目の前に居るんだけど”
“え”
そして、そう告げた後少し遠くのヒソカと目が合う。
驚いた顔したヒソカは、携帯の通話を終了すると私の方へ向かってきた。
「……A？♠」
『うん』
「……本当にかい？♠」
『誰が嘘つくかアホ』
「本物だ◆」
驚いた顔の後は、何だか少し不機嫌そうで。
……それよりも、可愛い女性達の視線が痛い。
早くここから抜け出したい。うん。
『……ヒソカ、早く行こうよっ』
「……！」
思い切ってヒソカの腕を引っ張ると、一瞬驚いた顔して、そのまま無言になった。
『……ヒソカ？』
「……そうじゃなくて、こっちね◆」
『〜〜……！』
無言で腕組んだ所を見ていたヒソカは、私の手を取って自分の手と重ねた。
…所謂、手を握られた、わけで。
女性の目が突き刺さる中、真っ赤で駅に入った。
「―…やっぱ彼氏がかっこいいと彼女も可愛いのね〜」
「あんなに細くなりたーい」
「女の子スタイル良かったよね〜」
――…彼女達の言葉は、Aには、届かず。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
