Fourteen 愛しさ ページ15
「＿＿……A、降りるよ◆」
『遊園地着いた？』
「ウン♥」
満員電車の中、“遊園地前”の駅で降りたのはボクたちだけ
まぁ、月曜日のこの時間だもんねェ…
……すると、後ろを歩いていたAが突然足を見て。
何だか、嫌な予感がする。
「……どうしたの？◆」
『え！ あ、いや…何もないよ』
……足に、何かあるのか？
足を見ると、ただのヒール。
……ヒール？
Aがヒール履いてる所なんて、初めて見たよ。
まさか、ボクに気付いて欲しくて、わざと立ち止まって……？
…ま、ボクはあえてなーにも言ってやらないけどね、クク……。
『何乗る？ 最初っ』
「あのさぁ、今日はボクの任務で……まぁ、いいか♥」
楽しそうな君を見ていると、何だか心がすっきりする。
あぁ、いつも通りのAだ、ってね。
任務なんてすっかり忘れて彼女と遊び呆けていた。
……Aが膝に手を着いたのは、丁度立ち店で水を買った時だった。
「……A？◆」
『……ッハァ、は、…っ』
真っ青になって、ふらふらとした体。
崩れそうになった時、反射的に身体を持ち上げた。
ぐいっっ
膝裏に手を入れてAを持ち上げる。
その瞬間、驚くぐらいに軽くて手に力が入った
一度、ふざけてAを持ち上げた事があったけど、その時よりもはるかに軽くなってる。
『…っえ、ヒソ、』
「黙ってなよ♧」
ボクの腕の半分程の細さになった腕。
骨がでっぱって、筋肉が緊張してビクビクいっている。
運動のしすぎ？ …それとも、大きな病気？
どうして…ボクの居ない所で無理をしてる。
何があって、そんなに痩せてしまったんだい？
細すぎるその冷たい手足が、じたばたしているのをやめて、やがてボクの首に手を回して身体を預けた。
「……ううっ……はぁ、は……」
―…ボクは、怒っているんだよ、A。
そういいながらも、胸の中で下を向くAに
愛しさしか湧かなかった。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
