【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VI【男主】

大爆笑 ページ7

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田中「…………っえ…………」



田中が思わずそう声を漏らした。澤村先輩も月島も呆然とただ一点…影山の後頭部を見つめている。

てんてんとボールが地面に落ちる音がした後に第一セット終了を知らせるホイッスルが鳴って、ようやくみんな我にかえった。ずっと棒立ちしていた影山が肩越しに後ろを振り返る。


控えめに言って鬼の形相であった。
目尻は吊り上がり眉間に皺がよせられ、こめかみには青筋が浮かんでいる。睨まれていない僕でも震え上がった。こっわ、なにあれこっわ…！！


流石にまずい、と思ったのだろう。澤村先輩が両手を振りながら影山を宥めようと口を開いた。



澤村「ま、待て影山！気持ちはわかるが抑えるんだ！」


影山「……………まだ…何も言ってませんけど。」



影山の静かな低い声が響く。怒っているのは明確なのだがいつもよりも何十万倍大人しい影山には、「嵐の前の静けさ」という言葉がぴったりだと思う。



田中「…ぶ、」



この一連のやりとりを眺めていた、僕、田中、月島。今まで頑張って抑えて耐えていたのだが、流石に今回ばかりは耐えきれなかった。

そう、表情筋が。



田中「ォハーッ！！！ぅオイ後頭部大丈夫か！！！」


月島「ナイス後頭部！！あっはは！！！」


貴「ク、クリーンヒットだ…！！ふふ、ふっはは、ふふふ……」


菅原「煽んな笑うな！！！ダメだっつーの！！！」


澤村「やめろお前ら！？！」



しっかりとツボに入ってしまった。僕たちはお腹を抱えて笑い転げる。

ちらりと覗き見すれば、死を悟ったようなこの世の終わり顔で笑っている日向がいて、さらに笑った。あの顔は反則でしょ。


先輩たちに笑うなと怒られたが、笑いが止まらないのだ。笑いたくて笑っているわけじゃない、僕もそろそろ腹筋がねじれそうだし誰か止めて欲しい。

天野がわかりやすく爆笑してる…！？となかなか失礼なことが澤村先輩の口から聞こえたが、いや笑うでしょこれは。




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