大王様の圧 ページ23
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武田先生のお話を聞いたその後は各自で荷物をまとめ、足早に体育館を後にした。
当初の予定では「時間がないから一試合だけ練習試合しましょう」ということだったので、遅れれば相手に迷惑になると武田先生が何度も急かしてきた。そして急かした武田先生が転んでた。面白かった。
澤村「挨拶！」
「「「ありがとうございましたァ！！」」」
青城生徒は体育館を出て昇降口のあたりまでお見送りに来てくれた。なかなか対応がいいなと少しびっくりする。
澤村先輩の後に全員で挨拶をし、一列で並んだ彼らに頭を下げて踵を返す。どうやらお見送りはここまでらしく、青城の人たちはもうついてこなかった。
バスを止めている駐車場の方へみんなでまとまって歩いていれば、前を歩いていた澤村先輩が口を開いた。
澤村「武田先生はああ言ってくれたけど、いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直…周りを固めるのが俺たちじゃあまだ弱い。悔しいけどな。」
その言葉を隣で聞いていた菅原先輩が難しそうに少しだけ眉根を寄せる。
しかしその後聞こえてきた、「ちゃんとわかってるね〜」というおちゃらけた返事は菅原先輩の口から出たものではなかった。
視線を前に投げれば、手を組み長い足を持て余した様子で校門に寄りかかっている一人の男子生徒。その後鼻でふんっと笑ってようやっとこちらを見たその男の顔は、つい先ほど見た顔だった。
影山「及川さん…。」
日向「出たな��大王様��！」
予想外の人物の予想外な登場に、メンバーの殆どが顔を顰めた。普段温厚な山口まで目を釣り上げているほどである。
田中「なんだコラ、やんのかコラ。」
日向「やんのかコラァっ」
及川「そんな邪険にしないでよ〜アイサツしに来ただけじゃ〜ん。」
目の前にイケメンがいて田中が反応しないわけもなく、ヤンキーモード全開でガニ股で歩いて彼に近寄る田中。その後ろからびびったようにぴょこぴょこと姿を見せながら、日向が同調している。
どうどう、と笑っている及川。何をしに来たかはわからないがとりあえずこのままでは失礼な気がしたので、田中の足を踏んで止めた。
すると及川の視線がこちらに向く。彼は一度僕にも同じように笑いかけたが、そのあと一瞬で真顔になりこちらをガン見してきた。
正直に言えば田中より怖い。こちらを舐め回すように見てくるその視線が大の苦手である僕は、すぐに顔を背けた。
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雨智よゐ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさんこそ、こんなご時世ですのでお体にお気をつけてお過ごしください！お気遣いありがとうございます！ (2022年6月14日 22時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 雨智よゐさん» 頑張ってください…！ただ、頑張りすぎて体調崩したりしないように頑張ってください(？) (2022年6月14日 6時) (レス) id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ゆきさん» 暖かい応援コメントありがとうございます…！！これからも皆様のもとに面白さが届けれるよう頑張ります…。続編もよろしくお願いします！ (2022年6月14日 6時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます〜！🎉こんなに長々と書いてしまっている作品を未だ読み続けてくださりありがとうございます…。玲さんこそ！体調にはお気をつけてお過ごしください！ (2022年6月14日 6時) (レス) @page49 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています！更新頑張ってください！！ (2022年6月14日 5時) (レス) @page50 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年4月23日 0時
