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「はあ? 幽霊離脱……!?」
スパークはサリーの言葉を聞いて、頭が真っ白になっていく。幽霊離脱という言葉を理解しようとするのだが、意味が分からないためあまり考えられない。
聞き返してみようとしたその時、舞台の方からサファイアの叫び声が聞こえてきた。
犯人が暴れ始めたのだろうか? それともサファイアが何か思い出したのだろうか?
スパークは疑問に思って穴が開いている場所から、サファイアに大きな声で尋ねてみる。
「なにかあったんですか? 返事してくださいよ!」
「だ、誰でもいいので来てください! 城の魔導士ゾルフィアさんが気を失ってしまって、全く動きません!」
サリーと管理人に話を聞いていたガルバンはその声を聞きつけて、階段の方へ走る。サリーは血の引いた顔をして、サファイアの元へと駆けている。
スパークも行こうとしたが全く足が動かない。まるで石のように固くなり、セメントになったようだ。そしてまた、頭の中で誰かがささやいている。あの時と同じ口調で。
【ここから先は行くな。ゾルフィアは異世界へ派遣されただけだと思う。俺が初めて奴を見たときに分かった。彼女の右頬には紫の魔法陣が描かれているからな。あの魔法陣がある人間は悪魔と呼ばれ、死んだ人間にはあまり好かれないはずなんだ。だがしかし、彼女はなぜか好かれている。理由は知らないが……。
まあそんなことよりも、なぜ俺を頼ろうとしないのだ? 俺を頼れば一瞬で犯人がだれなのか分かっただろうに】
また辺りを見渡すのだが、そこには誰もおらず荒らされた部屋だけがスパークには見える。
彼はこぶしを握りしめ、口に力を込めて心の中で返答する。
『君がだれなのかは知らないけど、それはどう意味だ? まさか幽霊離脱じゃないのか? それだったらガルバン捜査官も……』
声の主は少し沈黙した後に恐ろしいことを言ったのだ。まるで不安に浸っている「
【彼が悪魔である可能性も充分あり得るだろう。だがしかし、根拠がないから否定することも十分可能だ。スパーク……君は俺の能力を使ってみたくないか? 事件が解決したら使わせてやる】
声の主はふふっと笑いを聞かせるが、スパークにとっては全く笑えない。なぜならガルバン捜査官が悪魔だったら、俺を殺そうと思うからだ。
こんなに「ようちなくそやろう」を
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まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - いえいえ、これからも更新頑張って下さいねー (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(`・ω・´)まりさん» なるほど……。その手がありましたか! 例も書いてくださりありがとうございます! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(`・ω・´)まりさん» 的確なアドバイスありがとうございます! キャラのセリフを感情的に書く……ですか……。一番苦手にしていることですが、ちょっとずつ改変していきたいと思います。更新頑張りたいと思いました! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - 例えば、キャラのセリフの前に舌打ちを入れて見るなど...(例)「チッ、だからああだと言っておったではないか!」露骨に舌打ちを決め、怒りを表す○○。...みたいな感じですかねー (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - ちょっと遅くなりましたが、読ませて頂きました!内容 10点満点! 文 9点 惜しいぃー! 私が思うには、キャラのセリフをもうちょっと、感情的に、細い表現を入れるなどしてみたらどうですかね? (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
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