【青葉城西】セイジョウ＋カレシ【短編集】

最後に。　　　※本誌ネタバレなので、コミック派、アニメ派の方はお戻りください。 ページ50

矢巾、泣かないで?



｢おいっかわ、さん..ッ｣



矢巾は大丈夫だよ。俺が認めた、セッターなんだから。



金田一、そんなに涙流して大丈夫なの?



｢...っうぁ...ッ｣



金田一は笑顔のほうが断然似合うんだから!これからも、チームを支えてね。



国見ちゃん、おーい、聞いてる?



｢...ッ...ぅ｣



後半から攻めてくる国見ちゃんは、青城にとってすごい武器なんだ。でも、あんまりサボっちゃだめだよ?



狂犬ちゃーん、..あれ、泣いてる?



｢....｣



仲間がいるってこと、分かった?お前なら大丈夫。これからも頑張ってね。



渡。ほら、泣くなって!



｢..すみませんっ...!!｣



何に謝ってんのさ!青城が誇るリベロ。それを自信に変えて、ね?



あらら、マッキー柄にもない顔してるよ



｢..っは...ホント、お前なんなの..っ｣



三年間あっという間だったね。マッキーには助けられてばっかだ。..マッキーとバレーができて、本当に楽しかった。三年間ありがとう。



まっつん、ちょっと、まっつんも泣いてるの?



｢うっせーよ..っ｣



一緒に部室で笑いあった思い出、俺は忘れないよ。まっつん、一緒のチームで試合ができてよかった。三年間ありがとうね。






岩ちゃん、下向かないでよ!



｢..んだよ、こっ、のクソ川...ッ｣



最後までクソ呼ばわりなの!?もう、そーゆーとこ変わらないね。
岩ちゃんとは小さい頃からバレーばっかだよ、おかげでバレーしてる思い出しかないよ。


俺が上げたボールを、岩ちゃんはどんな思いで打ってた?



俺はね、｢絶対に勝って岩ちゃんに恩返しするんだ｣って思ったよ。




だって、俺は、岩ちゃんに迷惑しかかけてないもん。




...あれ





可笑しいな





目の前が歪んじゃってるよ




｢主将｣




いつの間にか、俺の前にはチーム全員が揃っていた。








『信じてるよ、お前ら』






｢お前が主将じゃなかったら、この青城バレー部はなりたってなかった。






お疲れ様。



そんで、ありがとな。





次は、こいつらに託そうぜ｣








｢っいわ、ちゃ、んッ...!｣





______青城よ、永遠なれ。




_____
色んな思いを背負って、及川さんは今まで歩み続けてきたんだと思います。


三年生、お疲れ様でした。


一二年生、これからもっと強くなってください。



3.25 国見くんの誕生日とともに、終わりにします。


最後に。



残されるお前たちに

旅立つ貴方に


幸せな日々がありますように。

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←Special Happy Birthday*国見英 3.25

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