【青葉城西】セイジョウ＋カレシ【短編集】

Special Happy Birthday*国見英 3.25 ページ49

春らしい、青空も広がる三月。
でもここ、宮城では時折雪もちらつく。


そんな今日は


英の誕生日。



｢A｣


｢あ、今行く!｣


朝のうちにプレゼントを渡そうと思っていた私は


迎に来てくれた英を少しだけまたせてしまった。


｢珍しいね、Aが準備遅れるの。｣

｢ごめんごめん｣


大丈夫だけど、と付け足してまた英は歩き出す。



｢あっ、英...!!｣


｢ん?｣


．




．




．




｢誕生日っ、おめでとう!!!｣



英は驚いた顔をする。

でも、今からすごいプレゼントを渡すから、私はまだ話を続ける



｢英は、いっつもだるそうにしてて、授業も寝てたりとかするけどっ


それでも、やっぱりバレーとか、一緒にいると安心できて

かっこよくて優しくて大好きで、


それはこれからも変わらない。｣



だから、と言おうとしたのに


それは無理だった。






英の唇によって、その言葉は塞がれた。




｢...っんぅ...あ、英っ...｣


｢俺も。俺も大好きだよ。Aのこと。



ずっと、大好き。




だから、これからも、俺の隣にいてください。｣



｢〜っ...｣



私が



聞きたかった言葉で、




私が言いたかった言葉。





｢ッ当たり前だばかぁっ｣



｢...可愛すぎ｣




そして、私は英が言った言葉を聞き逃さなかった。









｢今まで一番最高のプレゼントだよ｣




これからも、いつまでも、





私の隣にいるのが





英でありますように。




Happy Birthday、国見英!! 3.25




￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


13番の背番号を背中に背負って、WSとして青葉城西バレー部を支え続けてきた国見くん。


そんなあなたは、悩む日々も、辛い日々も、仲間と一緒に乗り越えてきました。


中学校で、影山と距離ができたとき、
何より辛かったと思います。

でも、そんなあなたを、バレー部は認め、励まし、そして皆で笑顔になった。



三年生は引退してしまうけれど、青葉城西バレー部は、永遠に不滅です。



国見くんに、素晴らしい日々が待ってますように。


生まれてきてくれてありがとう。


青城よ、永遠なれ。

最後に。　　　※本誌ネタバレなので、コミック派、アニメ派の方はお戻りください。→←Special Happy Birthday*矢巾秀

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