【青葉城西】セイジョウ＋カレシ【短編集】

Special Happy Birthday*矢巾秀 ページ48

｢矢巾っ｣



彼の名前を呼び、私は心拍数が上昇した。



｢あ、A｣


どうしたんだよ、と駆け寄ってくれる。
私は手に持っているプレゼントを彼に突きつけた。



ああ、もうちょっと可愛げのある渡し方すればいいのに。


｢うおっ、なんだこれ｣
｢あっ、あんた、今日誕生日でしょ!?｣


そう言うと、矢巾は納得した顔になる。


｢プレゼント?｣
｢...うん｣
｢さんきゅ｣



ぽん、と頭をやんわり撫でてくれた。
私はそれだけでも、顔に熱が集中していくのが分かつた。


｢Aから貰えるとは思ってなかったよ｣
｢どういうこと?｣
｢だってA、俺の事いっつも怒んじゃん｣


それは。



貴方への思いがバレたらって



恥ずかしくて




｢...っ｣

｢ま、ありがとな。｣



そう言って、私の横を通り過ぎる矢巾




｢っちょっと待って!!｣



そんな矢巾な腕を、力の限り引っ張った。
当然、彼は驚くわけで。


｢なんだよ!?...めっちゃびびった...｣
｢ぅ、ごめ、ん...でも、あのね｣



言わなくちゃ



後悔するから





｢私はっ...矢巾のことっ、嫌いじゃないから!!!｣



嫌いじゃない、っていうのもウソになる



ほんとは





｢...おう。俺も、Aのこと、好きだよ｣



｢〜っ!｣




私は大好きだよ、矢巾。




￣￣￣￣￣￣Happy Birthday!!3.1



なんとか書けました!!!
誕生日おめでとう!!!

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