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岩泉一*不器用に優しく#桜様リク ページ39

「....骨折とかないわ、まじ。」




一人教室で呟く。



右足には包帯がまいてある。



医者には、2ヵ月後の大会には間に合わないと言われた。



初めての大会。



しかも自分の大好きなバレー。




「...ほんと、最悪。」




机に項垂れる。




ガラッ




「...なんだ、Aか」



「あ、岩泉くん。忘れ物?」



「おう」



突然入ってきたのは男バレの岩泉くん。(別に、特別親しくもない。)



...いいなぁ。



きっと今頃は、大会に向けての準備も兼ねて、練習しているのだろう。



女バレも男バレもいけるって凄いよねぇ。




ま、私はいけないのだけれど。





「お前、その足...。」



「ん?ああ、これ?...階段からうっかり転んじゃって。骨折だってさ。」



「じゃあ、大会は..」



「出れない。」




ずぱっというと、相手は、そうかと言っただけで沈黙が流れた。




「...岩泉くんは頑張って。ほら、戻って練習しないと。」




「Aは平気なのか?」



「え?」




何言ってんの、この人。




平気じゃないに決まってんじゃん。辛いに決まってんじゃん。




「別に。」



「お前バレー好きなんだろ。」



「そうだけど。」



「何でそんな平気な顔してられんの。」



「うっさいな!」



私は思わず、声を荒げた。




「辛いに決まってる!!悔しいよ!でも、しょうがないでしょ!?平気なフリしてるしか_」



「何で、そーゆーことを言えねぇんだよ。」






どきっとした。



見透かされてるみたいで、どきどきした。




「辛いなら辛いって言わねーと



誰もお前の苦しみに気づかないし



お前も苦しみ続けるだけだぞ」






「...っ」



すとん、と私は椅子に座った。




「くや、しぃ...!わたし、だって、出たかったよぉ..ッ」





涙が止まらなかった。






「...言えんじゃねーか。」




そう言って、私の頭を、岩泉くんはくしゃりとなでた。




彼の不器用な優しさが、私は嬉しかった。








________________


励ましになってない、あかん、シチュが同じになってきてるわ

松川一静*くそったれな美しきこの世界#浪川藍歌@国見ちゃんをマジ愛す!!← 様リク ※ヤンデレ→←花巻貴大*それがあなたの幸せならば#飛和様リク



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花巻ガール - 最後めっちゃ泣きました!最初の方はそんなのなかったのに!最後に!!!!!!泣きました! (2017年4月29日 11時) (レス) id: e00d049a01 (このIDを非表示/違反報告)
及川ガール - 何で最後に泣かすんっすか!?最後以外はニヤニy((ゴホンゴホンしながら読んでたのに!!!最後で!!!!!(。´Д⊂) (2017年1月3日 4時) (レス) id: 72ebb66f47 (このIDを非表示/違反報告)
天月 まり - れいこっぷsよかたら、お、お友達になりませんくぁ((ry        あの、フレだけでも((シツコイクソガキデスガお願いシヤス。 (2016年2月11日 10時) (レス) id: 3694122824 (このIDを非表示/違反報告)
天月 まり - 国見と花巻ヤバス。あたしも明日テストなのになにやってんだ。クソ。テストめぇ。。。あたしに近づくな。 (2016年2月11日 10時) (レス) id: 3694122824 (このIDを非表示/違反報告)
瓈梭 - 最後のは、ずるいですよ(涙) マンガ読んでガチ泣きしてこの小説読んでまた、ガチ泣きしました (2015年10月3日 23時) (レス) id: b2e962f3d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れいこっぷ。 | 作成日時:2014年8月19日 17時

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