【青葉城西】セイジョウ＋カレシ【短編集】

花巻貴大*それがあなたの幸せならば＃飛和様リク ページ38

｢え、花巻М大学行くの｣




｢そうだけど。Aは?｣



｢Ｎ大。なぁんだ。花巻と違うんだ。ざーんねん｣



｢残念って、なんでだよ｣



笑いながら私の頭をぽんぽんっとたたく花巻。



ああ、こんなこと、できなくなるんだろーな。



もう私たちも卒業。皆バラバラの道を行く。




一年のころから花巻だけを好きになった。



なのに。




なのに、気持ちも伝えないまま終わるのはいや。








｢...ぁ、あのね、花巻｣



｢ん?｣



｢...私...その....｣



｢...どうした?｣




｢...っなんでもない!ごめん、ちょっと用事思い出した！先帰るね!｣



｢え、あ、ああ。じゃあな｣



｢うん、ばいばい｣









馬鹿。






馬鹿。






大馬鹿者.....ッ!!!








｢..っうぅ...っひっ...｣




嗚咽がでる。





｢ずっ、と....っ ..ひっ....好きだっ、た、のにっ...っ｣




トイレでしゃがみ、泣き続ける。





どうしても、伝えたかった。




なのに。




私は。




逃げてばっかりで。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿



｢あーあ｣




教室で一人、さっきAが言いかけた言葉が気になっている。




自分で少しでも、告白かもと思ったのが心底恥ずかしい。




でも、



｢そうだったら、よかったのにな。｣




ずっと前から好きだった。




でも、俺は、一歩手前で怖気づいて、逃げるばかりだった。




せっかく、今、Aが気持ちを伝えようとしてくれていたのかもしれない。




俺はあそこで、無理矢理にでも止めて、｢なんていおうとしたの｣の一言二言口から発していればよかったのだ。




なのに。





俺は。









｢...ずっと好きだったよ、A/花巻。｣




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




両片思い、むずいな



オチついてないかもしれませぬ。笑

すみません。





ところでこれも、あと数話ぐらいしかけなくなりました。
リクの数も限られてきます。



音駒バージョンも作ろうかなあ、と考えている今日この頃

岩泉一*不器用に優しく＃桜様リク→←花巻貴大*何十年でも＃あゆ・ω・)ノ様リク※ﾔﾝﾃﾞﾚ

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