【青葉城西】セイジョウ＋カレシ【短編集】

及川徹*もう＃はる◎様リク ページ32

※及川さんの｢助けて｣の続きです。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




君がいない





何処にいるの




また見つけるからさ




でてきなよ





｢...A




かくれんぼなんていつぶりだろーね。




Aは隠れるのがうまいなぁ｣







あは、と乾ききった笑いをだす。




自分でも分かる。



可笑しくなったんだ、俺は。




｢....Aはさ、



いい人すぎるんだよ。もう。



どれだけ掃除押し付けられたって



どれだけ酷いことされたって




｢大丈夫｣なんて言っちゃって｣








すっかり冷たくなったAの手。




暖めてあげたいのに。




なかなか暖まんないなぁ。





｢大丈夫じゃないなら言ってよ。




俺が悪いんだよね...




ねぇ、A。｣







何で？




もう呼びかけにすら反応してくれないの...？





｢...ッ｣







肩に置かれた温もりのある手。






｢...お前、よく気づいたな｣




｢いわ、ちゃ｣




｢普通、ちっちゃい変化なんて誰も気づかねーよ。



なのに、お前はAの家族でも分からない変化を見抜いたじゃねぇか。



それだけで駄目なのか？



お前はそれでAに捨てられたとでも勝手に思ってたのか？｣





...そうだ。




Aに愛されないことで




酷い孤独感をもって




他の女の子に目をやったんだ





｢...俺、は




愛されてる自信が、なくっ、て




でも、俺は、Aを｣









愛していた。









｢...Aっ、A...！！｣





逝かないで




俺を置いていかないで



待ってよ、ねぇ









｢ずっと一緒に..ッいてくれよ...！！｣









その想いはもう、



遅すぎて。









_________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




10.10のやっさん誕生日おめでとうございます





リクで続き書いてみました。



うわぁ、オチついたかな...。

及川徹*解けません＃黒猫様リク　裏→←松川一静*白雪姫＃あゆ・ω・)ノ様リク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す