# . 三ツ谷隆 ページ39
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「 三ツ谷ってモテるよね 」
「 んー、そうでもねぇよ全く 」
「 うそつき 」
三ツ谷のお家にお邪魔した。
ルナちゃんマナちゃんはお昼寝タイムで、
向かいに座る三ツ谷はどうやら2人にぬいぐるみを作ってあげているようで。
真剣に取り組む三ツ谷を見て本音がポロリ。
いやだって、不良で手先器用で優しくてイケメンで。
…アイツらの中では断トツでしょ。わたしは好き。
「 Aこそモテそうだけど 」
「 どこをどう見て言ってるの?」
「 いや、……あー、うんなんでもねぇ 」
ははって笑う三ツ谷。
出してくれたお茶をひと口飲んで、
もう一度、三ツ谷に視線を移す。
綺麗な肌に長いまつ毛。
ピアス可愛いな、センスがいい。
やっぱりモテるだろ。
「 ……好きな人は?」
ジト、って見つめると
手を動かしながらそんな質問をされた。
まさか三ツ谷からそんなこと聞かれるとは思ってなくて
ちょっぴりびっくりしたけど
『 いないかな 』って答えると、
『 そっか 』ってふんわり優しく笑った。
どきゅん。その笑顔可愛い。
「 三ツ谷は?」
不意に、わたしも聞き返す。
ニヤニヤしながら見つめれば、
ずっと動いてた手が止まって真剣な瞳に捕まる。
「 お前 」
「 ……ッえ?」
それだけ言うとまた笑って
何事もなかったかのように手を動かして。
ちょっと待って、三ツ谷くん。
「 えっと、…ウソ、だよね 」
「 よーし!できた、はい、あげる 」
そう言って渡されたのは、
月の形をした可愛い可愛いストラップ。
それと、
ずっと作っていたくまさんのぬいぐるみ。
いやちょっと待って、脳が追いつかない。
「 あの、三ツ谷さん、」
「 んー?」
名前を呼ぶと、
頬杖を付いて優しくわたしを見る三ツ谷。
少しドキッとして目をそらすと、
『 かーわい 』って頭を撫でられた。
少し照れくさくて、
もらったぬいぐるみで顔を隠せば、
『 ウソだよ、からかってみただけ 』
って、顔を見ればニカッて笑っていて。
ばあか。
「 三ツ谷のばか、小悪魔 」
「 わりぃって、そろそろ帰るか?」
時間を見ればもう、夕方。
コップを片付けて玄関を出れば、
『 おそーい!!』ってマイキーがぷすぷす怒っていて。
「 三ツ谷、ぬいぐるみとストラップありがと嬉しい 」
それだけ言ってマイキーの後ろに乗った。
「 ウソなわけねぇだろバカ 」
玄関にポツリ、ひとりごと。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時