無敵のマイキーに好かれました。

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■ side . 花垣武道






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『 月宮 A 』

『 ほえー綺麗なヒト 』

『 武道くん、この人をぜっっったいに、死なせないでください 』

『 ナオトいつもより必死だな 』

『 ……佐野万次郎が壊れた原因です 』







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＿＿＿ 『 この人だけは死なせてはいけません！』



ナオト…！ナオト…！






「 マイキーくん！！死んじゃいますって！！」

「 あ？離せタケミッチ、邪魔すんな 」

「 マイキー！やめろ！！！」






わりい、ミッション失敗かもしれねぇ。


ナオトはAさんの事件について、
調べても調べて出てこないって言ってた。


日にちも、死因も、時間も、場所も。


だから、ナオトの推察で、日にちだけ
候補をいくつかあげてもらったんだ。


そのひとつが、今日だった。


マイキーくん達と一緒なら大丈夫だって、
そんな俺の甘い考えが起こしたことだ…！！






ちがう、ちがうぞ、花垣武道。

今は反省してる場合じゃない。



目の前には倒れる男に跨って、
ただひたすら顔面を殴るマイキーくん。



そんなマイキーくんの目は、
何もかも失ったような、光の無い目。


マイキーくんを止めないと！！






「 マイキーくん！！！ソイツもう意識ないって！」

「 関係ねぇよ、あいつを刺したんだ、これじゃ足りねぇよ 」

「 いい加減に…っ！！！」






ドカッと気づいたらマイキーくんの頬を殴っていた。


Aさんはあんたが人を殺して、
自分の仇でも取って喜ぶとでも思ってんのかよ！！






「 ちげぇだろォ！！！！！」

「 …っ、タケミッチ、」






関わったことは少ない。

少ないからこそ分かる。
あの人はあったかいんだ。


人が自然と集まって
自分よりもマイキーくん達優先で。






「 前言ってたんスよ…っ！！！」

「 " 不良の時代を創るアイツら超カッコイイ " 」

「 " アイツらが辛い時、わたしが支えてやるんだ " 」

「 " わたしがいないとダメなんだよアイツらには " 」






『 " だって、わたしのこと大好きだもん " 』


マイキー君たちのことを話すAさんは
ものすげえ、幸せそうに笑ってたんスよ。



だから、だから…！！！






「 お前がァ！！不良の時代ぶっ壊そうとして何がしてェんだよ！！！！」









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