バレー部のマネちゃんはギャル担当

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アドレナリンダバダバだった午前中



『…うぅ、』



早起きは大の得意だが寝不足は気失うほど苦手。



｢A？｣



朝のアドレナリンも完全に切れ
お昼を食べる元気もない



『昨日ドラマ見ハマっちゃって……もう限界』



机とサワの間に無理矢理座り背中に手を回し
鍛え上げたまくら…胸元にほっぺをくっつけると
見事なくらいのフィット感。



｢俺まだ弁当食っ……はぁー…｣



今日の昼休みはこれで過ごすことになるだろうと
諦めたサワは私の背中を一定のリズムで叩く

もう片方の手でお弁当を食べ始めた頃
私は意識を手放した



｢ちょっと澤村！今あいて…あ…｣


｢どうした？｣


｢いや、きいたよ！教頭の話！！｣


見慣れたクラスメイトらは特に騒ぎ立てることも無く
当たり前のように過ごしていた




___





｢A、そろそろ起きられそうか？｣



『…ん』



｢……なあ、A。旭なら今みたいな時なんて言う？｣

ぽやつく頭をフル回転させ
あさひとの記憶を思い出す

〜〜

2年に上がった年の春休み
おばあちゃんの葬儀も済ませた後落ち込む暇なく
本格的に店の手伝いをすることになり
慣れない毎日を過ごしていて
2年で同じクラスだったあさひには良く迷惑かけてた。

起こすの躊躇ったかなんかで一緒に怒られたっけ


｢こら、東峰、一条起こして膝から下ろせ！｣

｢すみません、なんか起こすの可哀想で……｣

｢お前は子守り中のばあちゃんか!!｣

｢す、すみません!………ぉ‐ぃ｣

｢お前起こす気ねえな…？おい一条！起きろ！｣

〜〜



『かわりに先生に起こされたよ、寝ぼけ眼で授業受けたもん』

｢すげぇ想像できんな…｣

『ん〜っ、ありがと。よく寝た』

｢居心地がいいみたいでなにより｣

『あ、ごめ、降りんの忘れてた』




田中に何人かで分けられるくらいの早朝ごはんを渡した事
きっと気づいてるだろうけどサワには内緒。
聞かれてもないしね

にしても夜更かしもするもんじゃないね
ドラマ程々にしよう

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