バレー部のマネちゃんはギャル担当

__2 ページ4

･



あの後オレンジくんがどうなったか気になり
ちょうど店も暇だったので
部活終わりでお腹ペコペコな部員のために
ちょっとした差し入れを持って体育館に向かった。



『おつかれさまー！』



｢Aさん！お疲れっす！！｣



ちょうどみんな片付け中で
チロチロ視界に入るなにやら違和感のある田中。



『差し入れ！良かったらたべて！』



澤村｢いつも悪いな、A｣



『いいのいいの、潔子もごめんね、1人任せっきりで』



潔子｢…コロッケ｣



手元の袋を後ろから覗き込むうちの片割れ美人マネージャー



『ぜんぶ揚げたて。アンタうちのコロッケ本当好きね…』



潔子｢うん。急いで終わらせてくる｣




｢き、潔子さん？！｣

｢おわっ！！！？！｣




心が読みづらい潔子もうちのコロッケには敵わないようで
5分足らずで自分の仕事を終わらせ戻ってきた




潔子｢…今日も生きててよかった｣



『大袈裟な。沢山どーぞ！こっちの袋は甘いの入れてる』



端に座ってコロッケと頬張る潔子を横目に
体育館を見渡すがあのオレンジくんは居なかった



作ってきたおにぎりを頬張るスガの隣に座ると
余計に違和感のある田中に目がいく




『…ね、田中の奴なんかやらかしたべ』




菅原｢いーや、その逆。1年の問題児2人任されちゃってね。｣




『2人？小さいオレンジくんは見たけど…』




菅原｢コート上の王様もウチに。2人敵同士だったし
互いがチームメイトって自覚するまでは
部活には一切参加させない！ってさ｣




『ふはっ、ウケんね。田中召喚する所もサワらしい』




だから練習いないのね、というと
ついさっきしめだされてた。と言いながら彼の視線はまた袋の中



｢なあA、これは？｣

『こっちはメンチカツ』

｢…！！｣


端から感じる無言の圧
潔子さんも好きなだけ食べてくださいな。

__3→←__1

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す