バレー部のマネちゃんはギャル担当

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その日から2週間経ったくらいに

このままなのが嫌になって完全に痺れを切らした私は


旭、バレー嫌いなったの？と聞いてしまった


やっぱりそれが言いたかったんだよね
毎日来てくれてありがとうな。


それだけいって頭を撫でて歩いていった
消化しきれないグルグルとした違和感
心にぽっかりと穴が空いたというか、そんな感じ

どんな距離感だったっけ、どんな風に話してたっけ



何をされたら嫌だったっけ…
全部が思い出せなくなった



｢A、？A！！｣



『…大地？』



｢どうした、こんなとこでボーッと突っ立って｣



『…あさひ、わたしのせいで…もどんないかも』



血の気が引く感じ、目元がじんわり熱くなる



｢なんでお前のせいになるんだよ！？
わ、ちょっと待って、泣く…な！ちょっと待ってろ！｣



どこかへ行って走って戻ってきた大地に手を引かれて
移動させられた。


悪い今これしか持ってないから、と
大きなタオルを顔に押しつけられたまま。



カチャリとドアが閉まる音がして手を離したあと

ごめん、普段が底なしに明るい奴すぎて
旭と似てるとこあるのすっかり忘れてた


そう言ってそのまま頭を撫でてくれて


｢いつも話しかけてたの見てたよ、ありがとうな｣


その言葉で私の中で消化しきれずにいた何かが
スーっと溶けていった


“旭と似てるとこある” …？
私が似た気持ちの時、何されたら嫌？


メイク崩れを気にして目元を拭きなら考える


多分…というか絶対に
回りくどいことをされる事の方がよっぽど嫌だった



『…だいちのタオルきらきらにしちゃった』



｢お前が落ち着いたならなんでもいい。ほら、これ｣



『用意周到だ…』



私の化粧ポーチを持ってきてくれていた神様仏様澤村様



『ああ、なんかスッキリした！』



大地はいつもの笑顔で頭にポンっと手のひらを乗せた



｢みんな味方だ、敵じゃない｣



『ん、知ってる…ね、メイク直し終わるまで待ってて』



｢ああ、いいよ今戻ったって授業始まってるし｣



『キャプテンがサボりは問題ですね』



｢マネージャーもな｣



『…って、ここ部室だったの？』



｢今気づいたのか？｣



『全く見えてなかった』



キャプテンの特権。と鍵をチャリンとみせる

ポケットに入ってた甘いガムを大地にも分けて
他愛もない話をしながら残りの時間を過ごした。

そして、あの日の試合の事も聞いた

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