【HQ】裏切り？・・ごめんｗｗ私にそんなの通じない３【悪女】

１２２話『徹』 ページ45

西園寺「は････え？ どうして、今、名前で････！」





慌てふためく西園寺さんの言葉は途切れ途切れ。


ついに、うう･･･と泣き出した。




及川「？ Aが俺のこと名前で呼んで何が悪いのかな？


あ、そっかー、西園寺ずーっと俺が君の味方だって信じ切ってたもんね」





ねぇ？みんな何が悪いと思う？ と振り返りみんなに聞く及川。


すると花巻は西園寺さんに向かって、




花巻「別にー？ Aが及川の名前呼んでダメな権利はねーよ」


西園寺「っ････どういうことなんですか！ A先輩！！」






西園寺さんはキッと睨む。


すると、国見が後ろから肩をポンと叩いてきた。





国見「真相、知りたがってるし、全部言っちゃいましょうよ」





ＯＫーと返事をしてから、あらためて私は西園寺さんに向き直った。



丁度良いタイミングなことに、青城、ツッキー、赤葦くん以外のみんなも来た。









･









A「西園寺さん････まずはこれなんですかー？」





私は西園寺さんの目の前にあるものを差し出した。


西園寺さんはか細い声で、




西園寺「･･････盗聴器」




と言った。





そう、西園寺さんはずっと私に盗聴器を忍ばせていたのだ。



A「西園寺さんがこんなの仕込むから、裏でも、どこでも

演技しなくちゃいけなくて大変だったんだよ？


もちろん私たち青城のみんなも視線だけで合図を送ってた。


西園寺さんは今までで一番手間取ったかもね」




西園寺さんはこう私に問いた。




西園寺「じゃあ、他校の人たちも合宿前からこの作戦知ってて、私に味方してたのも････」





全部演技だよ？と返す。





西園寺「！･･･ど、どうやって他校の人全員に知らせたんですか！？」




A「あれ？ 分かんないのー？


まずは、私が烏野のスガくんに連絡する。そしたらスガくんは烏野全員に連絡する。

そしたらスガくんは音駒の夜久くんにスマホで連絡する。夜久くんはそのまま音駒全員に伝える。

その時に、クロくんに梟谷にも広めて。と頼んだ。そしたらクロくんは木兎に。木兎は梟谷

全員に。伊達工は澤村くんに連絡して貰って･･･伊達工全員にも広まるってわけ。


つまり、私はスガくんにしか連絡してないってこと。


先輩の情報伝達スピードなめんなよ？」

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