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「うふふっ。聞いちゃったぁ〜」
Aがその場から立ち去った後、物陰から綾瀬さんが出てきた
「Aちゃんと業くんってただの友達にはどうしても見えなかったから、ずっと変だなぁって思ってたんだけど、そういう事だったんだねぇ〜」
「俺らの関係を知ってどうするつもり？」
「Aちゃんの秘密をバラしちゃったら、困るのはAちゃんだけじゃないよねぇ〜？」
「……まぁね」
" 告白した事を黙っててあげる "
これはあの関係を始めるに当たって、いくつかルールがあった中で最も重要な事項だ
何よりAとの約束だし、信頼を失うような事はしたくない
それに学校内に広まってしまえば、彼女の立ち位置すら危うい
Aの悲しむ顔だけは見たくない
そいつはそんな俺の心中を掌握したような顔をしている
まるで全て分かり切ったようなそんな話し方だった
「ねぇねぇ、黙ってて欲しいでしょぉ〜？」
「出来たらそうして欲しいけど、あんたがそんなすんなり黙ってくれるとは思えないね」
「キャハッ。さすが、学年一二位を争うだけの頭脳だねっ！」
「ねぇ。まどろっこしい言い方は辞めて、さっさと本題言えば？」
俺がそう言うとそいつは満面の笑みを浮かべ、猫なで声で話し出した
「うふふっ。じゃあ黙っててあげる代わりに伊久留がイヌになるねっ！」
「つまり、Aを俺の手元から放せってこと？」
「ぴんぽーん！猫ってね、ずる賢い生き物なんだっ」
だから、俺はAから首輪を外した
次の日からそいつは本当に俺の家に迎えに来て、荷物を持ち、板書を取ったり、イヌの業務を全うしていた
＊
『赤羽くんっ。今日の事で自分の気持ちがよく分かりました！私はやっぱり貴方の傍に居たいです。もう一度仕えるチャンスを下さい』
急にAに呼び出されたかと思えば、彼女はそう言って俺の胸に抱きついてきた
何こいつめちゃくちゃ可愛いんだけど……
思わず気持ちが揺らぎそうだった
……俺だってAの事、ずっと隣に置いておきたい
彼女からこんな言葉が聞けるなんて思ってもみなかった
願ってもないまたと無いチャンスだったけれど、俺がここでAを受け入れてしまったら……
どんな未来が待っているか想像が付いてしまう
「A、もうイヌやらなくていいよ。だから敬語も辞めて？」
……ごめん。今は影から守らせてね
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潰れたいちご(プロフ) - この作品、「好きだから。」という曲がピッタリだと思います！よければ聞いてみてください！ (2022年5月9日 19時) (
レス) @page25 id: 2cda77c812 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ご協力感謝致します！(*´-`*) (2019年6月20日 23時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
みくり - 私も、授業中とか種転がってないかさがしてみます！！(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 2a3b3aad81 (このIDを非表示/違反報告)
オタク少女(プロフ) - ハバネロさん» じゃあまた2人をいじる材料を探しますね！（黒笑） (2019年6月20日 21時) (レス) id: 3dab4c0edd (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 御二方お便りありがとうございました！喜んで頂いて何よりです！またラジオをいつも盛り上げて下さるのは私では無く、このようにお便りを下さるからですよ(＊´ ∨｀)シチュエーションを考えるのが凄く楽しかったです！これに懲りずまた何かあればお申し付け下さい！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年6月7日 12時
