5話 ページ6
何回か避けているうちに青年の後ろにあった荷が虎に壊される
まな「ぅ……ね、猫姉さ〜ん」
そう弱気な声を出すまなちゃんはどこか怯えた様子である
猫娘「もう、妖怪で慣れたんじゃなかったの?」
そう言いながらもまなちゃんの頭を撫でてる猫娘
太宰「こりゃ、すごい力だ……人の首くらい簡単にへし折れる」
私達が微かに和んでいる中避けていた青年はそう呟く
それにしても……
鬼太郎「あの青年……動きがとても軽いですね」
猫娘「そうね、まるで私達妖怪みたい」
まな「え、あの人も妖怪なの!?」
目玉おやじ「いいや、あの青年は立派な人間じゃよ」
『親父さん、今は易々と姿見せちゃダメよ』
そう言って親父さんをつんっとつつけば「ひゃあっ」と可愛らしい声を出して鬼太郎の髪の毛の中へと戻っていく親父さん
太宰「おっと」
まな「あ!あの人壁まで追いやられちゃった…!!」
猫娘「大丈夫でしょ、Aが大丈夫だって言うんだもの」
そんな声が聞こえて青年の方を見れば壁まで追い込まれていた
虎が青年の目の前に迫る
太宰「獣に喰い殺される最期というのもなかなか悪くはないが……君では私を殺せない」
青年が虎に触れた瞬間、虎の姿が少年の姿へと戻っていく
……何故知ってるかって?
あえてここはナイショにしておこうかな
太宰「私の能力は…あらゆる他の能力を触れただけで無効化する」
猫娘「……へぇ」
完全な元の少年の姿へと戻れば彼は自然と青年の方に倒れるわけだが
太宰「男と抱き合う趣味は無い」
という事で捨てられた←
と、まなちゃんが抱きついてくる
『まなちゃん?』
まな「……少し、怖かった」
……
『そうね、怖かったわね……ごめんね、まなちゃん』
そう言ってまなちゃんの頭を撫でていれば
国木田「おい、太宰!!」
と言って一人の男が入ってくるがこちらを見た途端目を見開く
国木田「さっきの……何故ここに…大丈夫でしたか?」
私に抱きついているまなちゃんを見てかそう聞いてくる彼
『えぇ、大丈夫です』
猫娘「…まな、こっち来て」
猫娘がそう言えばまなちゃんは猫娘の側に行く
国木田「はぁ……太宰!一般人を巻き込んでどうするんだ!怪我はしてない様子だからいいものを……何かあったらどうするんだっ!!」
太宰「私も焦ったのだよ、国木田くん!まぁ、そこの方達も無事だしいいじゃないか……」
国木田「後で社長に報告するからな」
太宰「はいはい」
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作者名:銀岬 x他1人 | 作成日時:2018年11月29日 0時