婚約者が浮気したけど面白そうなので見守ります【五条悟】

浮気の終わり ページ33

.



Aside



あの雨の中の告白からもう３年が経った
この3年で私と五条は大きく変わってひとつの節目を迎える



五「A」



『五条か、似合ってるよ』



五「それはこっちのセリフだよ」



私たちが身にまとっているのはなんの穢れもない白
世界で一番私たちに似合わない色かもね、なんて笑ったのはつい最近の事だ



五「それよりもいつまでAは僕を五条って呼ぶ気？Aももう五条なのにさ」



『もう癖なんだよね、これ。これから直していくよ』



私たちは先日、と言っても2週間前に籍を入れた
五条の猛アピールと私のプロポーズの結果、こうして結婚に至ることになったけどこれはまたいつか話そうかな



硝「二人とも、もうそろそろ時間だぞ」



悠「うわぁー、五条先生かっけぇ！」



野「虎杖退きなさいよ！Aさんすっごい綺麗！」



恵「お前らうるせぇ。ご結婚おめでとうございます」



『うん。ありがとうね』



五「これから先Aはずーっと僕のだからね！特に悠仁は距離感注意してね！！」



そう言って私に抱きついてくる五条に呆れつつも少し嬉しくなる



『これからずっとっていうのは保証出来ないかなー』



硝「確かに、Aの事だからまた面白いこと見つけたらそっちに行くかもな」



五「え、嘘だよね！？A！！？」



私は敢えて答えずにただ笑って五条から距離をとる



野「さすがAさん、あのバカの扱い方が上手いわ」



悠「けどめちゃくちゃ幸せそうだよな！」



二人の会話を聞きながら伏黒はカメラを構えて写真を撮る
そこには確かに幸せそうに笑う新郎新婦が映っていた



＿＿＿＿＿＿＿



皆が式場に帰って私たちは入場口の前に立つ
あとは呼ばれるだけになった時に五条が口を開いた



五「A、僕を選んでくれてありがとう」



『こちらこそ、待っててくれてありがとう』



私は五条に、悟に数え切れない程の感謝を込めて抱きしめた
悟は少し驚きはしたものの直ぐに抱き締め返してくれた



『これからもお腹の子共々よろしくお願いしますね。旦那様』



五「え！！？」



司会「それでは新郎新婦の入場です！」



ちょうどいいタイミングで扉が開いたが出たので私は悟の腕を組んで歩き出した
愛しいと思える人達といられる事の幸せを感じながら



















後で硝子に話を聞くと五条の顔が面白くて高専関係者はそのネタでずっと悟をいじっていたそうだ




Fin

感謝※見なくても良いです→←浮気が22回

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す