出来れば関わりたくなかったデス [ HQ ]

Ep.4 ページ6

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『 めっちゃ人多い... ライブ会場みたいや』


リナ 「 ここじゃ見えんなぁ、Aもっと前行こうや！」







そう言って私の手を引くリナ 。

その目はもう凄いキラキラしてて、一言で言うなら新しいおもちゃを見つけた子供みたいな







リナ「 Aここ行けそうやで！すんませんここ通してください 。」






先輩方の間をすり抜けるようにして進み
どうにかこうにか集団の前の方までたどり着いた 。





『 リナ早かってば 、 危うく迷子なるとこやったわ』


リナ「 ごめんごめん 、でもほら！ここ結構よく見える ！」




ここは体育館の2階 。確かにいい眺めだと頷いていると、女子生徒の甲高い声が響き渡った。




生徒1 「 侑くーーん ｯ ！ 」


生徒4 「 治くーーん ッ 」





そして男バレ部員らしき2人が2階席へ目線を向けると



生徒2、3 「「 キャーー ッ！ 」」




このとおりである 。




『 ライブ会場の方がまだ静かかもしれん 、こんな中で練習するんも集中出来るんかな 。 』



リナ 「 感想そこ！？ 」



もっと選手見てや〜 、 と話すリナに『 だって誰も知らんから』と返せばリナはニカッと笑い





リナ 「 それならはよ言ってくれんと ！ ｣






こうして始まった男子バレー部のメンバー紹介

まるで自分の事のようにキラキラした瞳で話すリナの紹介は専門用語も多くて途中で聞くのを諦めた ((






リナ 「 そんでそんで！ってA聞いとる？」


『えっ、あー皆身長高くて迫力あるね ？ 』








この人混みの中、私たちはすっかり忘れていた



リナ 「 絶対聞いとらんやったろッ！」





此処は結構音の響く体育館である事を






リナの声は体育館に響き
それと同時に応援に来た生徒や下で練習している男バレのメンバーの視線を集めてしまった。



リナ「やってもうたわ 。」


『ボールが跳ねる音だって響くんやもん、でもこれでみんなに認知して貰えたね 。』




良かったじゃん と話す私に 「そんな呑気な事言ってられん！」と女子生徒の集団に埋もれるようにして隠れた彼女 。




『(リナは結構恥ずかしがり屋さんなんだ )』



そのまま体育館から逃げ出そうとするリナを追いかけるようと
体の向きをくるりと変える 。



その時に私は見た




『( ...怖 )』


他の女子生徒の視線もだけど、
コートから睨むようにこちらを見つめる人物を


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