出来れば関わりたくなかったデス [ HQ ]

Ep.37 ページ39

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「此処にいる価値がない 」






ガツンと頭を鈍器で殴られた気分やった








北「侑、それはおかしいやろ。 今のは色々してくれてる御門さんに失礼な言葉やで 。 」










『 .... 意味わからん 、』






侑「 あ？ 」







『私だって一生懸命しとる！バレー苦手やし、ルールも知らんようなド素人やけど、それなりにちゃんとやっとる！それやのに、なんでそんな言われないけんの！』







私はもう限界やったんと思う








治「A、 ？」







『 もう、 バレーなんか大嫌い！
この部活入ってもただ自分の大切なもの失っただけや！』









宮先輩から言われた言葉で

私の中で変わりつつあったバレーの印象が
最悪まで落ち込んでしまった瞬間だった










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その後はあまり覚えとらんけど
体育館から出て、私は荷物置き去りにして無我夢中で走った










走って





走って









気づいた時には知らない街の

人気のない薄暗い公園にいた


















『 中途半端にしないって自分で言ったのに、こんなんやったら皆に合わせる顔がない ... 』








あんなに叫んだの久しぶり

いや、もしかしたら初めてかもしれない











『荷物も置いてきたし、スマホもお金もない、』




『 ここ、どこやろ 。』






走って上がった息を落ち着かせるように
ベンチに座って地面を眺めていた












治「 足早すぎやろ、陸上部よりやばいんとちゃう？」




『 なんで... ここにおるんですか、 』









治「なんも考えんで走ってったら追いかけるやろ、ここら辺の土地知らんで迷子になるんが落ちや 。」



『 別に、何も考えてなかったわけじゃ、』





治「アホ、体育館ばきでここまで来とるやつが何言うとんねん」









視線を下ろすと履いてたのは体育館シューズ








『 .... スミマセンデシタ』








治 「 別にええけど、俺の片割れがすまんかったな 」






「あいつも前に色々あったんや 」
と眉を下げながら話す治先輩







『 それって銀先輩が言っとったトラブルの話ですか？』





治「せや、侑なんか特に酷かったからなぁ」



治「やからってAに当たるんは違うと思うけど」







『 ... 私謝ります、 』






治「いや、Aが謝る必要ないと思うで？」





『練習の邪魔してたのは本当ですし、
先輩に失礼な事しちゃいましたから 。 』







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