出来れば関わりたくなかったデス [ HQ ]

Ep.20 ページ22

治side










『 ビブス洗濯したのってどこ干しとけばよかですかね？』

『 あぁ！北さんそれ私がしとくんで休憩しとってください！』

『 銀先輩、フローターサーブってなんですか？』








新しく入ってきた1年のマネージャー

最初は皆少し気を張っとった





でも今はちょっと違う




3年の先輩、銀もやけど結構打ち解けとるように見える

いや、もう妹みたいに扱われとる





治「 監督もどないしたんやろな突然マネージャーなんて」


侑「どうせ媚び売ったんやろ」



角名「でも北さんとも仲良さそうにしてるよね」







昨年のトラブルがあってから

あのマネージャーが来た時はさすがの北さんも少し距離を置いとるように見えた 。





でも今はその距離が全くない




それに俺は気になっとった


あのマネージャーが


「 やるからには中途半端に出来ない｣





この言葉の意味が






治 「 .... 」





＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside





北「 明日は練習休みや 。疲れた体をちゃんと休めるんやで｣



「「「 はい ！」」」





部活も終わり

部室からぞろぞろと校門へ向かう人影が見えた




『 お腹すいたぁ、お菓子だけってさすがに無茶やったな』






体育館の入口の階段に腰をかけて取り出したのは弁当箱



実は、怖い先輩が教室に来る前
ねるねるねるねを語りすぎて食べ損ねてしまったのである




『いただきまーす』


結構大きめサイズの唐揚げを一口でぱくり



治「 ははッ 、大きな口やなぁ」





『.... 実は私カー○ィなんです 。』


治「いや、何言うてんねん」




嘘が下手くそなんです私





『それよりもどうしたんですか？宮先輩』


治「体育館に忘れもんして取りに来たとこ」





そう言ってジャージをヒラつかせていた





治「にしても美味そうやなぁ 、腹減ってきたわ」


『なんですかあげませんよ私の食料なので』


治「そこは はいどーぞ やろ！ 」




宮先輩は

「 俺今日試合の得点板したんやけどなぁ」と私に刺さる一言を






『... おにぎりならいいですよ 。 弁当箸つけちゃいましたし』


治「ほんまか！？」


『梅干しですけど』






私がそう話している時には梅おにぎりは宮先輩の口の中





治「うんまぁ！なんやこれ！｣


治「もう一個ないんか ？」



『あ、どうぞどうぞ 』




結局おにぎり全部食べられました


めっちゃ美味しそうに食べてくれたので良しとします←




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