首領の女 １１

自己紹介 ページ31

佐野
「A！！」



















遠くで誰かの声が聞こえる、、、
だれ、、、
もう、誰かもわからない、、、



















羽宮
「っ！！」

バコッ



















フワッと誰かに抱きしめられた
だれ、、、



















A
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』

佐野
「っ！！」

A
『もう知らない人に着いて行かない
だからもう許してください、、、』

佐野
「A！！しっかりしろ！！」

A
『ごめんなさいごめんなさい』



















Aを見つけたのは
路地裏を少し入ったところにAは居た
傍に一虎も居て
何をしてるかなんて一目瞭然だった
一気に頭に血が登り
気付けば一虎を殴ってぶっ飛ばしていた

Aを見ると着ていたワンピースははだけ
上半身の至る所に歯型の跡があった
目を合わせようとしても全く合わず
オレだと言うことも全く分かってなくて
ただひたすら涙を流しながら謝ってばかりだった



















佐野
「A、、、」

A
『ごめんなさいご主人様、、、
ごめんなさいごめんなさい』

佐野
「ーーーっ」



















Aをそっと離し
着ていたジャケットを肩にかけ
一虎から離れた場所に移動する



















佐野
「座って」

A
『はい、、、ご主人様？』

佐野
「っ、、、」



















一虎と勘違いをしてるのか
名前ではなくご主人様と呼ばれる
Aの前に座り
頬に手を当て涙を拭う



















佐野
「オレはご主人様じゃない」

A
『じゃぁ、誰なんですか？』

佐野
「佐野万次郎」

A
『佐野、、、万次郎、、、？』

佐野
「そう、ここから動かないで
分かった？」

A
『、、、はい』

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