首領の女 １１

からかわれる ページ21

宮下
「もう朝だよ、起きないと」

A
『そう、だね、、、起きないとだね
万次郎、起きて』



















透人にされたように
目の前の万次郎の身体を揺らし起こす



















佐野
「んぅ、、、あと５分、、、」

A
『ダメ、ちゃんと起きて』

佐野
「キスしてくれたら起きるぅ」



















こうなったらなにがなんでも起きない万次郎に
恥ずかしさもあったけど
軽く口付けを落とした



















ちゅ

A
『はいしたぁ、起きて』

佐野
「したうちに入んないんだけど
ライト過ぎない？」

A
『それでもちゃんとしましたぁ
だから起きてよ』



















突然、ぐいっと腕を引かれた



















A
「んっ！！」



















小鳥が啄むように何度も何度も落とされるキスから
上唇や下唇をぺろぺろと舐められ
あまりの恥ずかしさにやだと口を開けば
ぬるっと舌が入り込みどんどん深くなっていく
ぎゅうっと抱きしめるから逃げ場なんてなくて
終わるのをじっと待つしかなくなった



















宮下
「うわぁ、、、
まんじろーって本当にお姉ちゃんが大好きなんだね
ぼく見てられないよ」

佐野
「んふっ、好きだよ、大好き
これないと朝が始まんないの」

宮下
「毎朝してるの？」

佐野
「毎朝」

A
『歯磨きしてないから本当はやなんだけどね』

佐野
「やじゃないくせにww」

A
『っ！！もうほんっとやだ！』

宮下
「Aちゃんかわいい」

佐野
「ねぇ、可愛いよねぇ♡」



















２人に朝からからかわれ
腰の鈍痛も無視して
洗面所に駆け込んだ

しばらくして鶴蝶が部屋に来て
今日は部屋で仕事をするみたいだった
邪魔しないように
私は透人に覚えている昔話の花咲かじいさんを聞かせた
ときおり質問を挟みながら話した
お昼ご飯に透人が最後だからと
お寿司を注文し４人で食べた
お昼終わりの１３時過ぎに
ココから電話が入り透人の迎えが来たことを知り
電話が入った鶴蝶を部屋に残し
私たちは３人で事務所に向かった

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