愛され体質？下らない。４

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『ていうか何、バレーを本気でやるのが下らない？

汗をかいてまで本気でやることじゃないって思ってる？

ふざけんなよ、お前如きにそんなこと言われたくねぇんだよ。

おっと口悪くなったね、良くない良くない、あまりに腹立つと口が悪くなる。

まあ君如きにバレーの楽しさなんて分かってほしくないけどさ。

それでも、ここには努力している人が集まっている。

だからみんな、負けたら悔しいし勝ったら嬉しいんだよ。

それなのに何故そんな風に悪く言うことが出来る？

何事にも本気になったことがないんでしょ？

本気になれることのかっこよさ、本気になれることの強さ。

そんなのが分からない君に、マネージャーをやる資格なんてないから。

もしこれ以上悪く言うって言うなら、とっとと消えろ。』



ああ、何でだろう。



本当に言いたいことはそんなことじゃない。



『マネージャーは、部員と同じなんだよ。仲間なんだよ。

だから、部員のことを支えて、心から信じないといけない。

それなのに、君みたいなのがいるのは良いことじゃないんだよ。

君みたいなのが、いるから、』



そっか、苦しくなったんだ。



『僕みたいなのが存在するんでしょ。』



僕はただ、大好きなバレーに携わりたかっただけで。



でも、やっぱり心のどこかで携わることに恐怖を感じていて。



それはきっと、佐川さんみたいな人がいるからで。



だから、苦しくて仕方ないんだ。

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