愛され体質？下らない。４

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及川「…ねぇ、瑞和ちゃん魘されてない？」



国見ちゃんの肩に頭を乗せて寝ている瑞和ちゃん。



そんな瑞和ちゃんが、魘されていることに気が付いた。



国見「…どうしたんですかね。」



…よく、分からないけど。



一つ分かるのは…何もない子が、ヒロイン潰しなんてしたりしないってこと。



何があったのかは分からないけど…きっと、瑞和ちゃんには何か過去があって。



花巻「何か辛いことあるなら話して欲しいよな。」



松川「なー。オレ達瑞和ちゃんの先輩だし。」



岩泉「…まあ、そういうこと話す奴じゃないのは分かってるけどな。」



矢巾「誰にも負けない秘密主義ですしね。」



渡「無理はしないで欲しいけどなー…。」



…みんなそろそろ、瑞和ちゃんの性格は少しずつ分かってきた。



でもオレは…なんて言えばいいのかな。



…話して欲しいから、うん。



無理に聞く気はないけど…もう少し、信じて欲しいなあ。



国見「…先輩…。」



そう言って、瑞和ちゃんの頭を優しく撫でる国見ちゃん。



…国見ちゃん、本当に瑞和ちゃんのこと好きだよね。



きっとこのまま行けば上手く行くよね。



ズキッ…



及川「…もっと信じて欲しいよねー、オレ達にとっては可愛い後輩ちゃんなんだから！」



…痛んだ胸に気付かないふりをしながら、そう言う。



…オレ達にとっては、可愛い後輩ちゃんだ。



そう…それ以外の感情は、ない。



及川「…ほんとに、さ。」



…気付かないふりなら、得意だよ。

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