愛され体質？下らない。４

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研磨「……………」



『何で君はそんなに僕のことをジッと見ているのかな、穴が空きそうだよ。』



音駒の人達にスポドリを渡しに行くと、孤爪くんが僕のことをジッと見てくる。



研磨「…やっぱり、さっきまでのって猫被りだったんだ。」



『イエス。で、それが？』



研磨「演技、上手いんだね。」



『君とかにバレてるようじゃあ下手くそだよ、誰にもバレないようにならないとね。』



研磨「どうしてそこまでするの…？」



『ヒロイン潰しが趣味だからだけど。』



休憩時間にも限らず、孤爪くん以外は練習をしている。



だから必然的に僕達は二人で話すことになる。



研磨「…そうじゃなくて。」



『遠回しだと分からないよ。』



研磨「…本当は、分かってるんだよね。」



何のことだか、分からないよ。



研磨「どうしてそこまでして、本当のことを隠そうとするの…？」



ああ、やっぱり君のその目は好きになれない。



『君は少し僕と同類だよね。』



研磨「…ヒロイン潰し？とかしないけど…。」



『分かってるのに、遠回しな言い方をして聞き出そうとしてくるところとかさ。』



そう言えば、孤爪くんは不敵に笑いながら僕を見る。



研磨「そうかもね。」



『僕同族嫌悪派だから君のこと好きになれない。』



研磨「そう…？おれは結構君のこと好きだけど。」



『そりゃどーも。』

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