愛され体質？下らない。

35　国見side ページ39

国見「ん…」



喉が渇いて起きると、さっき(？)まで起きていた先輩達は全員雑魚寝していて。



泊まる気で来いって言ってたのはこういうことか…と思いながら目を擦る。



…瑞和先輩は、オレに膝枕しながら寝ていたらしく、ベッドのに背を凭れながら規則正しく寝息を立てていた。



国見「喉乾いた…」



「はい、どーぞ。」



そう言って水を差し出してくれるのは、瑞和先輩の親友とか言われていた東雲先輩。



国見「…ありがとうございます、寝てなかったんですね。」



澪「んー、何か考え事してたら寝れなくなっちゃった。」



考え事…何考えてたんだろ。



澪「何考えてたか気になってるでしょ。」



図星を突かれたため、軽く頷く。



澪「Aのこと。」



国見「…瑞和先輩？」



澪「うん、この子本当に色々あった子だからさ。」



瑞和先輩の頬を優しく撫で、とても優しい表情でそう言う東雲先輩。



国見「色々？」



澪「うん、色々…この学校に来るまでに、本当に色々。」



悲しそうな顔をするのは、瑞和先輩の過去を知っているからか。



澪「今まで何もなく育ってきた子がヒロイン潰しなんてすると思う？」



国見「…思いません。」



澪「だよね、素直な子は嫌いじゃないよー。」



そう笑う東雲先輩は、男のオレから見ても見惚れるくらい素敵だ。

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