愛され体質？下らない。

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澪「やめた方が良いと思うよ。」



いつも通り後ろから抱き着き僕を包み込んでいる澪がそう言う。



『僕の決めたことだよ、文句ある？』



楽しくて笑うと、少し困ったように眉を下げながら僕を見る。



身長20cm差なのが理由で、普通に包み込まれるし、その状態から上を見ると澪の顔が丁度見えるくらいで。



その身長少しで良いから分けてくれないかなって思っている始末だ。



澪「何かあったらすぐ言って。」



『大丈夫大丈夫、じゃあ今日から一緒に帰れないからね。』



澪「うわそうなるのかそれは勘弁…はー、悲し。」



澪とは中学時代に色々あって仲良くなった。



だから今はクラスも違うのにずっと一緒にいるくらいには仲が良い。



『何かあったら一番に話すから。』



澪「…分かった。」



『今度おにぎり作ってあげるからね。』



澪「頑張るってば！」



『何も頑張ることはないよ？』



クックッと笑ってやれば、どこか不服そうに僕の目を見つめる。



『あまり女々しくしない、嫌いになるよ。』



澪「Aに嫌われるのだけは勘弁…分かりましたちゃんとします。」



可愛いな。



女であるより僕よりは遥かに可愛いと思う。



『じゃ、またね。』



澪「うんまたね、頑張れ！」



『ありがとう。』



それだけ言い合い、別れる。



さあて、放課後からが楽しみだな。

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